記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/6/26
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
頭痛は深刻な病気で起こる場合もあり、たかが頭痛と油断していたら、危険な状態に陥ったというケースも無いわけではありません。第1回のこの記事では、原因別の頭痛のタイプを中心にまとめています。自分の頭痛のタイプはどれに当てはまるか確認してみてください。
頭痛は、みなさんが思っているよりも複雑です。さまざまな症状と原因があり、原因と症状に適した治療を施す必要があります。頭痛を早く改善したい場合は、頭痛の原因を調べ、どのタイプの頭痛か判別することが役立つでしょう。
頭痛のタイプは150種類もあるといわれています。中でも一般的なものを次に挙げます。
ストレス頭痛とも呼ばれます。成人と10代で多く見られる頭痛です。
緊張型頭痛は軽度から中等度の痛みを引き起こし、時間が経つにつれてなくなります。
デスクワークなど姿勢の異常やストレスなどが原因であることが多いとされ、とても頻度の多い頭痛です。
激しく、「脈打つようにズキズキするような痛み」と説明されることが多いです。
偏頭痛は4時間から3日間程度続くことが多いです。痛みに加えて、光、騒音、または匂いに対する感受性、食欲減退、胃の不快感やお腹の痛みといった他の症状が現れることもあります。
子供の偏頭痛では、めまいを感じ、視界がぼやけたり、お腹に不快感を感じたりすることが多いようです。
子供の偏頭痛のうち、わずかな割合で、嘔吐のような消化器症状がある場合があります。
群発頭痛の痛みは激しく、目の後ろでじりじりするような、もしくは刺すような痛みを感じます。ズキズキしたり、痛みが断続的に続いたりします。
あまり起こらない頭痛ですが、非常に激しい頭痛であることが特徴です。痛みがとてもひどいので、頭痛が起こっている間はじっとしていることができず、ゆっくり歩いていることが多いでしょう。
この頭痛は、群発(症状が出ている)期間中に1日に1〜3回痛みが起こり、これが2週間〜3か月間続く可能性があります。頭痛は数か月もしくは数年間で完全に消える(「寛解」になる)かもしれませんが、再発することが多いといわれています。
副鼻腔炎になると、頬骨、額、または鼻梁に深く断続的な痛みを感じる場合があります。副鼻腔と呼ばれる腔に炎症を起こしたときに発症し、鼻水、耳の詰まった感じ、発熱、顔の腫れなど、他の副鼻腔症状を伴います。
女性は、生理、妊娠、および閉経期間中にホルモンの数値が変わるため、頭痛になることがあります。経口避妊薬によるホルモンの変化も、女性の頭痛のきっかけとなります。
頭痛と一口にいっても、様々な種類の頭痛があります。治療するためには、原因と頭痛の種類を特定することが重要です。たかが頭痛と甘く考えずに、なるべく早めに病院を受診するようにしましょう。
次回の記事では、頭痛の治療についてまとめています。
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