記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
口腔がんを早く発見するためには、どのような症状が出るかということを知っておく必要があります。
この記事では口腔がんの症状とセルフチェックのやり方について解説していきますので、早期発見のために参考にしてください。
口腔がんは、唇、歯茎、また時には喉を含む口の大部分で発症することがあります。
一般的な症状には、以下があります。
このような変化に気づいた場合は、すぐに歯科口腔外科医に相談しましょう。
ただ、口腔がんは初期段階でははっきりとした症状が出ないことが多いです。
早期発見にも歯医者さんで口の中を定期的に診てもらうようにしましょう。
とくに喫煙や飲酒の習慣がある人はリスクが高いといわれているので注意してください。
口腔がんは早期の段階では症状が現れにくいこともあるため、定期的にセルフチェックすることが大切です。
明るい光の下で鏡を使い、口の中を隅々までチェックしてみましょう。この際、舌の裏側や歯茎の裏側など目に付きにくい部位もしっかりチェックすることが大切です。
粘膜の盛り上がりや色調の変化などがある場合は要注意です。また、口の中全体を触ってしこりなどがないかもチェックしてみましょう。
さらに、口腔がんは頚部リンパ節などに転移しやすい性質があるため、顎や耳の下などを触れて、コリコリとしたしこりがないかも同時にチェックしましょう。
口腔がんを予防するには、セルフチェック以外にも以下のような対策が有用です。
今回紹介した症状があるからといって口腔がんと決まったわけではありませんが、気になる症状があるときは、念のため早めに歯科口腔外科で検査してもらいましょう。
また、少なくとも年に一度は歯科検診を受けることをお勧めします。虫歯や歯肉病の既往歴がある人や喫煙や飲酒の習慣がある人は、もう少し間隔をつめて検査を受けるようにしてくださいね。