記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/7/28
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
日々が忙しい私たちにとって、ストレスは身近な存在です。ストレスが蓄積すると心身に異変をもたらし、やがてはうつ病や心臓病など深刻な病気となってしまうことがあります。ですから、日ごろからストレスを上手にコントロールし、解消していくことがとても大切になります。本稿では、気持ちをやわらげるのに効果的な方法を中心に紹介していきます。
ガムを噛むことで不安が軽減され、ストレスが和らぐ効果があることがある研究で報告されています。リズミカルな咀嚼が脳への血流を促したり、ガムの香りや味がリラックス作用をもたらしていることが起因していると考えられています。
家の近くでもかまいません。屋外でアクティブに過ごすことで軽い運動にもなり、健康状態を改善も期待できるでしょう。また、自然に囲まれた場所に出かけてみるのもよいかもしれません。街の喧騒から離れた開放的な雰囲気に、心が癒されることでしょう。
たとえ「つくり笑顔」であっても、笑顔にはストレスを軽減させ、心拍を落ち着かせるはたらきがあるとされます。笑顔は顔の筋肉を大きく使いますので、シミやシワの予防にも効果が期待できますし、笑顔によって、場の雰囲気が自然と明るくなごやかなものになるでしょう。
ラベンダーの香りには、リラックス作用がある成分が含まれているといわれています。ある研究では、ラベンダーの香水を衣服に振りかけた人とそうでない人の仕事のストレスを比較したところ、香水を使った人のほうがストレスを感じなかったという結果が出ました。なお、ラベンダーの成分には、鎮痛剤や抗不安薬の効果を強める可能性があるので、事前に医者に相談したほうがよいでしょう。
クラシックでもジャズでもどんなジャンルでもかまわないので、自分の好きな音楽を気分に合わせてかけてみましょう。必ずしも“曲”である必要はなく、小川のせせらぎや鳥のさえずりのような、いわゆるヒーリングミュージックも、ストレスホルモンであるコルチゾール値の改善に効果を発揮するといわれているのでおすすめです。
呼吸に集中すると、プレッシャーや恐怖に対する体の防御反応を抑え、ネガティブな考えをしないようになります。鼻からゆっくりと息を吸って、胸とお腹の下を持ち上げるような感じで広げたら、ゆっくりと息を吐き出します。これを習慣的に、できるだけ静かな場所で、ゆったりとした姿勢で行ってみましょう。
人には親切に接していても、自分自身に対しては厳しくしすぎているかもしれません。否定的な言葉を投げかけられて、心が傷つくのは自分でも同じことです。やさしく励ますように、ポジティブな考え方で自分自身に思いやりの言葉をかけましょう。気持ちを落ち着かせ、冷静な対処を促してください。
自分の思いをノートに書きつけて感情のはけ口にするのもおすすめの方法のひとつです。考えを書き表すことで、気持ちの整理がしやすくなり、意外なことがストレスになっていたことに気づけるかもしれません。自分の気持ちに正直に向き合ってみましょう。
悩んでいるときには、素直に友人や恋人に話相手になってもらいましょう。自分と同じ悩みを持っている友人がいるなら、思いを共有してみてください。
一汗かくと、気分がよくなり、頭もすっきりし、ストレスから少し距離を置くことができるでしょう。長い時間の散歩でも、ジムでの激しい運動でも、気分が高揚した状態になることが期待できます。
ここまで紹介した方法以外にも、自分の趣味や興味をもとに、ふさわしい方法をさがしてみてください。ただし、酒やたばこは一時の慰めにはなっても、本当の意味でのストレス解消は達成できません。はまりすぎると依存に陥ってしまうおそれもあります。睡眠や食事、健康的な生活習慣を心がけながら、時間を見つけてストレスを発散させていきましょう。