記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/8/1
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
子供の体調不良の中でもよく起こる頭痛。
数日で治るものも多いですが、痛みが続く場合には診察を受けるなどの対応が必要です。
この記事では子供の頭痛の原因や対処法についてご紹介します。
子供の頭痛にも大人と同じように様々な理由があります。
ここでは頭痛を引き起こす代表的な原因を見ていきましょう。
子供の頭痛は風邪の発熱に伴って起こることが多いです。そのため、子供が頭痛を訴える場合にはまず熱がないかどうか確かめてください。風邪による頭痛の場合は髄膜炎(ずいまくえん)を起こしていることもあるので、風邪の症状がひどい場合は病院で診てもらいましょう。
動不足、肩こり、心配事や精神的なストレス、眼精疲労など、大人と同じような要因も子供の頭痛を引き起こす原因となり得ます。
上記でご紹介した“風邪による発熱が伴う頭痛”以外の頭痛について説明します。
子どもの片頭痛は大人の片頭痛とは異なる特徴があります。
・頭痛の持続時間が短い(2時間ほど)
・頭痛の部位が両側性(前頭側頭部)である場合が多い
・腹部症状を伴うことが多いなど
発作時間が短かく頭痛の発作後は何事も無かったようにしていたり、光過敏などの症状も周囲にうまく伝えられなかったりするために、周囲の人に「サボっている」と誤解されてしまうこともあります。
しかし、偏頭痛は前兆がなく現れる場合が多いです(偏頭痛のおよそ7割以上は前兆が無いと言われている)。また、子供の場合は単に症状を上手く説明できないということも多いので、痛みを訴えているのであればまず休ませてあげましょう。
寝不足を防ぐために、テレビやゲームなどで夜更かしをさせないようにしましょう。暗い部屋でテレビを見ることやゲーム画面をまぶしいと感じることは、頭痛の大きな誘因になり得ます。
反対に長時間寝すぎないことも大切です。
また、朝ご飯をきちんと食べないと血糖値が下がり、昼食前の体育の授業中などに頭痛が起こるケースが少なくありません(血糖値が低いまま運動することによって急に血管が拡張するため)。
頭痛を防ぐためにも、朝ご飯をしっかり食べる習慣をつけるようにしましょう。
風邪による頭痛では吐き気をともなうことがあります。その場合は吐かせてあげるとラクになることも多いです。
また、鎮痛薬を飲んでぐっすり眠るとすっきりすることも多いので、辛そうなときは鎮痛薬をのませるのもひとつの方法です。しかし、頭痛に合わない薬を与えてしまうと症状が悪化してしまう可能性があるので、痛みがひどいときは医師の診断を受けることをおすすめします。
しょっちゅう頭痛を訴える場合や痛みが慢性化している場合は、両親のどちらかに偏頭痛があり、子供にそれが遺伝しているということも考えられます。
また、風邪以外の病気の可能性もあるため病院で原因を調べてもらうようにしましょう。
子供の頭痛にも大人と同じように様々な原因があり、症状も人によって異なります。
数日で治る場合がほとんどですが、何日も痛みを訴えている、あるいは頻繁に頭痛を発症するようであれば病院で医師の診断を受けるようにしましょう。