記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/8/7
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
食べるときにしみる、痛みがあるなど、口内炎ができると様々なツライ症状がありますね。口内炎と一口に言っても種類もいろいろです。口内炎は口腔癌の兆候になることもある恐い病気。この記事では、そんな口内炎の種類についてまとめました。
ここではアフタ性口内炎について説明します。
アフタ性口内炎は口内炎の一つですが非常に多く見られるものであり、無害なものがほとんどです。口腔内に潰瘍(炎症を起こした皮膚組織が傷になった状態)として現れ、白色或いは灰白色で、境界は赤くなっています。
唇、頬、舌の裏側などに形成され、皮膚障害は通常7~14日で治りますが、再発しやすい傾向にあります。
発熱することはほとんどなく、鋭い痛みを伴うため、飲食や話などがしにくくなります。
アフタ性口内炎が現れる原因はよくわかっていませんが、免疫系(病気、細菌、ウイルスと闘う体内システム)の問題が関係していると考えられています。
アフタ性口内炎は10-19歳の子供に多く見られ、発症した子供の3分の1は繰り返し現れるといわれています。
ここでは、口唇ヘルペス(1型単純ヘルペスウイルス)について説明します。
口唇ヘルペスは、唇の周囲や口の端に現れる水疱です。最初の症状は、感染者と接触があったときから通常1、2週間の間(遅くて3週間後)に現れます。ウイルスが何年もの間休眠状態や不活性状態の人もいて、感染していても全く病状が発生しない場合もあります。
皮膚や粘膜(口や唇等)に強い痛みを伴う水疱が現れるのが特徴です。治癒するときに「かさぶた」の状態になりますが、これがヘルペス特有の傷跡です。このウイルスは、口内発生中には特に伝染しやすいといわれています。
初期症状には、口や鼻の周りのチクチクとした痛み、強烈な痛み、かゆみ等があり、これらの症状が現れる期間を前駆期と呼びます。
数時間から数日の後に、患部は赤くなって、液体の詰まった水疱ができますが、複数の水泡が合わさってより大きな水疱になることもあります。口唇ヘルペスの水疱は、裂けて透明の液体を分泌し、かさぶたが形成され、数日の後に消滅します。
よく見られる症状として、飲食と睡眠に支障が出るほど口が痛く不快な感覚に陥る、発熱、喉の痛み、首のリンパ節の腫れ等があります。
症状は通常、7~10日間に渡って続きます。症状が治まった後には、ウイルスは休眠状態に入り、神経細胞中に生息して、以後再活性化する可能性があります。この場合、最初の患部やその周辺で病気が再発します。
単純疱疹は、1型単純ヘルペスウイルスの感染から起こります。成人の90%はかかったことがあるとされ、ほぼ20歳までにこのウイルスに感染するといわれますが、感染しても一度も症状が現れない人もいます。
最初の感染から次に発症するまで、ウイルスは感染した患部周辺の神経や皮膚に休眠状態のまま居続け、風邪、インフルエンザ、ストレスなどを引きがねにして発生します。
今まで見てきた口内炎のほかにも、まだまだ種類はあります。
次回の記事では、口腔癌の兆候にもなっている口内炎についてもお伝えします
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