記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/8/10
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
糖尿病の症状を抑え、合併症を予防する最良の方法は、血糖値をチェックし続けることです。漏れなくしっかり管理するために、自分でも血液検査ができるようになっておきましょう。ここでは、自分でできる血液検査の方法を解説します。
血糖値のチェックの仕方を学んでおきましょう。理想の数値はいくらであるべきかを把握しておくことで、現在の数値が適切かどうかを判断することができます。
ちなみに、HbA1cの血液検査では、直近3ヵ月の平均血糖値がわかるとされています。少なくとも、年3-4回のペースで病院で血液検査を行ってもらいましょう。
また、低血糖を防ぐことは血糖値の上がりすぎを抑えるのと同じくらい重要です。低血糖の発症はアルツハイマー病を含んだ認知機能障害のリスクを倍増させると考えられています。このことからも、定期的な血糖値のチェックは欠かせないといえるでしょう。
血糖値測定器、針、試験紙、脱脂綿のボールなど、血糖を測るのに必要なものを集めましょう。
製造者が提供している情報を読み、血糖値測定器、それから試験紙の使い方を理解しましょう。
試験紙の有効期限をチェックしましょう。期限切れの試験紙を使うと、検査の結果が正確にでない場合があります。
手を温かい石鹸水で洗い、清潔なタオルでよく乾かしましょう。
試験紙のボトルから一枚抜き出しましょう。血糖値測定器が血液サンプルを受容できるように説明書を読んで準備しましょう。試験紙を動かした後すぐに蓋をするのを忘れないようにしてください。
デバイスを使い、指先の横腹を刺しましょう。
試験紙の正しい位置に血液を1滴垂らしましょう。
なお、出血を止めるのは簡単です。指の出血が続いていたら、清潔な脱脂綿のボールを使って指先に圧力をかけ、止血しましょう。
ほとんどの血糖値測定器は、結果が出るまでに数秒しかかかりません。結果が出たら、忘れずに血糖値を記録しておきましょう。医師は記録を確認し、血糖値が目標値の範囲におさまっているかどうかを確認し、今後の治療の指標にします。
糖尿病をしっかりと管理するためには、生活習慣の改善や薬剤も大切ですが、しっかり自分の血糖値を常に把握しコントロールする努力が必要です。上記を参考に、自分で血糖値を測定し、コントロールできるようになりましょう。