記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/8/10 記事改定日: 2019/8/5
記事改定回数:4回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
便秘を根本的に解消させるためには、まずは食生活を見直すことが大切です。ここでは、便秘解消に効果的な食べもの&NGな食べものを紹介します。また、コンビニ食が中心の人のために、コンビニで買える便秘解消に役立つ食べものも紹介していきます。
便秘の主な原因として食生活がありますが、とくに食物繊維不足が大きく関係してきます。
食物繊維は便を柔らかくして便通を助ける作用がありますので、不足すれば便が硬くなって排出されにくくなり便秘を引き起こしてしまいます。
そして便秘解消には食物繊維だけでなく腸内の善玉菌を増やす必要があるのです。
善玉菌を増やすためにも、以下のような乳酸菌を含む食べものを積極的に食べるように心がけましょう。
ヨーグルトなどの発酵食品に含まれる乳酸菌は、腸内環境を整えて善玉菌を増やし、適切な排便周期を保ってくれる効果があります。とくにプロバイオティクス入りのヨーグルトは排便促進に効果が期待できるといわれています。
果物に含まれる食物繊維は、腸まで水分を届けて便秘を解消する効果が期待できます。とくにバナナやプルーン、洋ナシは便秘解消に役立つ果物としてよく知られています。
便秘を解消してくれる食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。この2種類の食物繊維をバランスよく含んでいる食べ物がサツマイモです。
また、サツマイモの樹液のヤラピンには、腸の動きを活性化し、便を柔らかくする効果があるとされます。ヤラピンは皮の周辺に特に含有されているので、サツマイモは皮ごと食べるようにしましょう。
野菜、ナッツなどの豆類、玄米なども食物繊維が豊富な食べものです。
野菜のなかでも、とくに消化を助ける効果が高いとされているのがジャガイモです。
ポテトサラダなどの冷めたジャガイモには食物繊維とレジスタントスターチ(でんぷんの一種)が豊富に含まれています。
レジスタントスターチは消化に耐えて大腸まで届くものもあり、善玉菌を育てやすくする効果があります。
便秘のときに控えたほうがよい食べものは
などです。
これらの食べものには食物繊維がほとんど含まれていません。
また、いずれも脂肪分が多いので消化するのに時間がかかります。消化時間が長くなれば腸に留まる時間が長くなるので、便の水分が吸収されすぎて便が硬くなってしまいます。
便が硬くなれば排出されにくくなるので、便秘はさらに悪化してしまいます。
仕事が忙しい、自炊ができないなど、コンビニ食が中心になりがちな人は、便秘を予防・改善するためにも購入する食べ物や飲み物に注意するようにしましょう。
コンビニでも手に入る便秘解消食材としては次のようなものがおすすめです。
コンビニ食は主食のみなど偏った食事になりがちです。主食・主菜・汁物・デザートなどのバランスを考えながら選ぶようにしましょう。ホットスナックのコーナーに揚げ物などの高カロリーなメニューがおいてあるのでついつい買いたくなってしまいますが、和食で食物繊維の多い低カロリーなものを選ぶように心がけましょう。
便秘解消に役立つ飲み物で、コンビニで手に入りやすいものには次のようなものがあります。
便秘を解消するためには、食生活だけでなく生活習慣全体の改善が必要です。
妊娠するとプロゲステロンという黄体ホルモンの分泌量が増加して腸の機能が低下し、さらに胎児の成長とともに腸が圧迫されるようになるので、便秘になりやすくなります。
また、妊娠初期のつわりがひどい時期は偏食ぎみになるため、水分や食物繊維が不足してますます便秘が起こりやすくなります。
妊娠中の便秘を解消するには
ことが大切です。
また
など、食物繊維が豊富な食べものや発酵食品を食べるようにしましょう。
もし妊娠経過が順調であれば、軽い運動もするようにしてください。
慢性的な便秘を解消させるには
といった生活習慣全般の改善が欠かせません。薬に頼る前に自身の生活スタイルを見直しましょう。忙しい人もコンビニを使えば対処できますので、ぜひチャレンジしてみてください。
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