虫歯予防のための歯磨きの仕方~虫歯をつくらないために~

2017/8/8

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

多くの方が虫歯治療をしたことがあると思いますが、虫歯の治療って怖いですよね。
虫歯はできる限り予防したいものです。
そのためにはきちんと歯磨きをすることがとても大切です。
今回の記事では、虫歯予防のための正しい歯磨きの仕方を丁寧に解説します。
虫歯をつくりたくない方、是非目を通してみて下さい!

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虫歯ってそもそもどうやってできるの?

 

歯は、表面がエナメル質と呼ばれる硬いコーティングで覆われています。歯には毎日、歯垢が作られますが、これを歯磨きによりしっかりと落とさないと酸が生成されるのです。この酸がエナメル質に穴を作る原因、つまり虫歯の原因となります。

虫歯予防のための歯磨きの仕方

では、虫歯をつくらないためにはどのように歯磨きをすればいいのでしょうか。
まず、歯ブラシは先端が細くて丸く、かたい毛のものが良いです。電動歯ブラシも良いですが、その場合、回転ヘッドを備えたものがベストです。歯磨き粉はフッ化物入りのものが良いでしょう。
大人は少なくとも1,350ppmのフッ化物を含む歯磨き粉を使用するのが好ましいです。子供は子供用歯磨き粉を使う必要はありませんが、使用する歯磨き粉に含まれるフッ化物が1,500ppm以下であるように注意して下さい。(一般的な子供用歯磨き粉には、少なくとも1,000ppmのフッ化物が含まれています。)子供がまだ小さい場合は、歯磨き粉を食べたりしないように気をつけて下さい。
歯を磨く回数は、日中に1回と夜寝る前に1回の計2回が良いでしょう。1回につき最低でも2分は磨くようにしましょう。磨く際は、歯の全ての面を磨くようにしましょう。特に、歯の裏側は忘れがちなので意識的に磨くようにして下さい。小さな円を描くように動かしたり、小刻みに左右に動かしたりして磨きましょう。歯茎の線に沿って慎重に、優しくブラシをかける気持ちで行って下さい。口内を清潔に保つために、舌も軽く磨きましょう。
磨き終わってもすぐには口をすすがないようにしましょう。すぐにすすいでしまうと、歯磨き粉による虫歯予防効果が減ってしまいます。
マウスウォッシュは、虫歯を予防するのに役立ちますが歯磨きをした直後は使わないようにしましょう。 マウスウォッシュを使うのは、昼食後や歯を磨く時間がない時などが良いです。ただし、フッ化物が入ったマウスウォッシュを使用した後約30分の間は飲食を控えるようにして下さい。
また、デンタルフロスは、歯の間に挟まった食べ物を取り除くだけでなく歯垢も取り除いてくれるため、虫歯予防、歯茎疾患予防、口臭予防などに役立ちます。歯を磨く前にデンタルフロスを使って予め大きな汚れを取り除いておくのも良いでしょう。歯と歯の間にフロスを入れ8~10回ほど滑らせて使用して下さい。

おわりに:虫歯を予防するには日々のケアが大切!

いかがでしたか?
虫歯を予防するには、日頃から歯磨きを正しい方法でしっかりすることが大切です。
上記の正しい歯磨きの仕方を守って、虫歯知らずで健康的な歯を保ちましょう!

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