記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/8/22 記事改定日: 2019/9/6
記事改定回数:2回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
血液をサラサラにする、ダイエットに効果がある、整腸作用がある、血圧を下げるなど、リンゴ酢にはさまざまなメリットがあると言われています。今回は、その中でも最近注目されているリンゴ酢の健康効果をご紹介します。
「酢は体に良い」とよく言われていますが、リンゴ酢にも健康改善の効果があるといわれています。特に「糖尿病に大きく関わるインスリンの感受性を正常に戻す効果」に注目が集まり、更なる研究が進められています。また、腸内環境を改善してくれる効果も期待されています。
それぞれの効果について、以下で詳しくみていきましょう。
医学的に証明された根拠は少ないものの、リンゴ酢は糖尿病治療にも有効性が期待されています。1日に大さじ数杯のリンゴ酢を摂取することでインスリン感受性が改善され、早朝における血糖値の急激な上昇を防げることがある研究で示唆されているからです。これは、リンゴ酢に多く含まれている酢酸とクロムが影響していると考えられます。
リンゴ酢は製造過程で発酵しているため、善玉菌をたくさん含んでいます。そのため、腸内環境が改善されて消化活動をスムーズにする働きがあるとされています。
リンゴ酢は酸性のため、摂取する量や回数が多くなると歯のエナメル質を溶かしてしまう可能性があります。また、酸によってのどを痛めたり、胃に負担がかかることも考えられます。リンゴ酢を摂るときは空腹時を避け、大さじ1~2杯を水で薄める、ソーダ水や牛乳で割るなどして刺激を和らげましょう。
リンゴ酢の効果を得るために、そのまま飲まなければいけないということはありません。通常の酢と同じように、調味料や飲み物に加えるだけでもその効果を得られます。以下に、リンゴ酢のおすすめのアレンジ方法をご紹介します。
少量のオリーブオイル、レモン果汁、こしょうとリンゴ酢を混ぜ合わせると、低カロリーのドレッシングが完成します。ハーブや香辛料と一緒に使って、マリネを作ってみるのもおすすめです。
たとえば、スムージーや牛乳に大さじ数杯のリンゴ酢を加えることで、風味を損なわずに善玉菌を増やすことができます。ただし、酢を加熱すると有益な細菌が死んでしまうため、熱い料理や飲み物に加えると効果が得られなくなってしまうことにご注意ください。
また、どんなに健康に良いものであっても適量を守ることが大切です。リンゴ酢とインスリン感受性改善の関連性を裏付けるために行われた多くの研究によると、一度に摂取したリンゴ酢は大さじ2杯までで、摂取する場合は水などの酸性の弱い液体で薄めていました。リンゴ酢を摂るときは、酸を和らげるようにしましょう。