記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2026/4/22
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
慢性疲労症候群は1988年に提唱された比較的新しい疾患で、だるさや筋肉痛などの症状が現れます。普通の疲労と混同されることもあるため周囲からの理解が得られず、悩みを抱える人もいるようです。この記事では、慢性疲労症候群の症状について、治療や早期発見のポイントとあわせて解説していきます。
慢性疲労症候群とは、原因不明の倦怠感や筋肉痛といった症状が続き、日常生活に支障が出るほど慢性的な疲労を感じる疾患です。慢性疲労症候群では、以下のようにさまざまな身体症状・精神症状が現れ、これらの症状が半年以上続き、場合よっては数年続くこともあります。また、休息をとっても疲労感が改善しないというのも特徴のひとつです。
慢性疲労症候群の原因は明らかになっていませんが、強いストレスや風邪による神経系・内分泌・免疫系の機能低下が関係していると考えられています。また、免疫機能の低下によってさまざまなウイルスが活性化し、その制御のために産出されたサイトカインが脳・神経系の機能障害を引き起こし、慢性疲労症候群につながるのではないかという説も報告されています。
慢性疲労症候群では、何らかの労働・業務・作業を行った後に起きていられない・身動きができないほどの非常に強い疲労感が生じ、睡眠・休息を十分にとっても回復せず、仕事や日常生活に支障をきたすこともあります。認知度があまり高くなく、血液検査・画像検査などでは目立った異常がみられないため、周囲から病気と認識されず、悩みを抱えている人も多いといわれています。慢性疲労症候群の人には以下の変化がみられることが多いため、思い当たることがある場合は受診を検討することをおすすめします。また、周囲の人がこのような変化に気づいたときは、声をかけてあげるようにしてください。
慢性疲労症候群に対する根本的な治療方法は確立されていませんが、抑うつ・不安感・睡眠障害・筋肉痛といった症状に対しては、向精神薬・漢方薬・精神療法などの対症療法で、一定の効果が得られるといわれています。また、普段から適度な運動をしたり、趣味に打ち込んだり、友人とお喋りしたりするなどして、ストレスやネガティブな感情を溜め込まないようにすることも大切です。
慢性疲労症候群は、普段からストレス解消を心がけ、対症療法で症状緩和を目指すことで、予防・回復できる可能性があります。回復するまで時間がかかることも多いため不安になることもあるかもしれませんが、可能であれば家族・友人などに協力をあおぎ、医師と相談しながら焦らず治療を続けるようにしてください。