記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/9/4
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
L-カルニチンおよびアセチル-L-カルニチン(Acetyl-L-Carnitine: ALCAR)はミトコンドリアが脂肪酸を使ってエネルギーを生み出すのを促進します。その結果ミトコンドリアでのエネルギー産生が効率的になり、老化や様々な疾患に対する良い効果があると考えられています。
ALCARはニューロン(神経細胞)においても同じようにエネルギーの産生を助けるので脳機能を改善する効果があると考えられています。また、また、ニューロンを保護し、糖尿病および糖尿病性ニューロパシーによって引き起こされるような特定の損傷を修復する効果もあります。
理論的にはミトコンドリアで脂肪酸を使いやすくなるため、脂肪燃焼効果があると予想されますが、ALCAR単独摂取したヒトに対する研究では、特に良好な結果が出ることはありませんでした。ただし、ALCARを摂取すると活力が増加し、結果として活動量が上がることで脂肪が減少する可能性があります。
L-カルニチン-L-酒石酸塩、LCLT、グリシンプロピオニル-L-カルニチン
カルノシン(β-アラニンの生成物)
・ALCARには少し中枢神経の刺激作用があるかもしれません。他の既知の刺激性の薬物(カフェインなど)よりは弱いとされています。
・一般的なカルニチンサプリメントには、Lカルニチン、ALCAR、L-カルニチンL-酒石酸塩(L-Carnitine L-Tartrate: LCLT)およびプロピオニル-L-カルニチン(通常グリシンに結合し、GPLCと呼ばれる)の4つのの形態があります。
L-カルニチンの標準用量は、500~2,000mgです。
カルニチンの補給のために、様々な形態があります。ALCARは特に脳への移行性が良いため認知機能改善のために使用されます。
L-カルニチンの他の形態の摂取量の目安は、以下のとおりです。
・ALCAR: 630~2500mg
・LCLT: 1,000~4,000mg
・GPLC: 1,000~4,000mg