記事監修医師
東大医学部卒、セレオ八王子メディカルクリニック
二宮 英樹 先生
2017/9/14
記事監修医師
東大医学部卒、セレオ八王子メディカルクリニック
二宮 英樹 先生
子宮筋腫は良性の腫瘍です。腫瘍自体は悪性ではないのですが、大きくなると月経の経血量が多くなる、月経時の痛みが重くなるといった症状があらわれます。
30歳以上の女性の少なくとも20%に子宮筋腫があると言われていますが、症状がないため気づいていない女性も多いです。
子宮筋腫ができると、閉経までは大きくなる傾向にあります。しかし閉経後には小さくなります。
子宮筋腫を持つ多くの女性に症状はありません。しかし出来た場所や大きさによっては、下記のような症状があらわれます。
・月経時の痛み
・月経時の経血量の増加
・不正性器出血
・不妊
また子宮筋腫が大きくなりすぎると、下記のような症状があらわれることもあります。
・頻尿
・便秘
・腰痛
これらの症状は、大きくなりすぎた子宮筋腫が、周りにある膀胱や直腸などを圧迫することが原因です。
症状を起こしていない子宮筋腫の場合は、特別な治療は必要ありません。
症状が強い場合は、手術で子宮筋腫を取り除くことがあります。手術にもいくつか手術方法があって、子宮筋腫が出来た部位や大きさによって最も良いものが選ばれます。
また子宮筋腫が不妊症や不育症を引き起こしている場合や、将来妊娠した時に悪い影響が予想される場合は、積極的に手術で子宮筋腫を取り除きます。
手術の他には、子宮動脈塞栓術や低用量ピルを用いて月経困難症の治療をする方法もあります。
・子宮筋腫の大きさはどれくらいですか?
・子宮筋腫は手術で取った方が良いですか?
・将来の妊娠や出産に悪い影響はありますか?
・悪性の腫瘍の可能性はありますか?