記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/9/14
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
カフェインは、コーヒー豆から抽出された刺激性の抗睡眠化合物です。。習慣的なカフェインの使用は耐性を持つ原因となり、カフェインの影響を鈍らせる可能性があります。
カフェインはコーヒー豆に由来しますが、実験室で合成することもできます。コーヒー、エネルギードリンク、紅茶のいずれの場合でも同じ構造をしています。
カフェインは強力な刺激剤であり、体力や持久力を改善するために使用できます。カフェインはニューロンに作用し精神的刺激をもたらすため、向知性薬に分類されます。
習慣的なカフェインの使用はまた、アルツハイマー病、肝硬変、そして肝臓癌のリスクの低下と関連していることが示唆されています。
カフェインの主な作用は、アデノシン受容体に拮抗することです。アデノシンは、脳内にある受容体に作用すると、鎮静作用と弛緩作用の原因になります。カフェインはこの作用を防ぎ、覚醒を引き起こします。アデノシンのこの阻害は、ドーパミン、セロトニン、アセチルコリン、およびアドレナリン系に影響する可能性があります。
習慣的なカフェインの使用は耐性を誘導します。つまりカフェインの効果が減少するということです。多くの場合、カフェインを取ることでの唯一の利点は、カフェインの抗睡眠効果です。これは「打ち勝つことができない」耐性であり、つまり、カフェインの量を増やしても、克服できないということをを意味します。カフェインは1ヶ月間摂取しない期間をつくると耐性が低下します。
・カフェインの代謝作用は、カフェインを日常的に摂取している人と、ほとんど摂取していない人では大きく異なります。
・また、代謝の影響は、遺伝学、特にCYP1A1 / 2酵素の多型性によって異なります
・カフェインは、アナストロゾールといったアロマターゼ阻害剤のような処方薬の濃度に影響します。
カフェインの用量は個人に合わせて調整する必要があります。カフェインサプリメントが初めて人は、100mgの用量で始めてください。典型的には、200mgのカフェインが脂肪燃焼を目的とする場合に使用され、一方、500mg以上の高用量では筋力の増強が起こります。ただしこの容量はかなり多いので吐き気や動悸など副作用を感じることがあります。研究者は体重1kg当たり4-6mgの用量範囲を使用する傾向があります。
カフェインは、コーヒー、紅茶、エナジードリンクなどの人気飲料で補うことができますが、錠剤として服用することもできます。
脂肪燃焼、筋力増強、幸福感などのカフェインの効果の多くは、耐性を持つことになるため、用量がどれほど多くても、カフェインに慣れている人には起こらない可能性があります。
カフェインはクレアチンの効果を軽減させる可能性がありますが、証拠を示しているのは、1つの研究だけです。さらに、短期間の筋肉収縮を繰り返し行う運動(短距離)では、クレアチンのみ摂取した場合と、クレアチンとカフェインをどちらも取った場合の間に、違いがでません。
ある種のカフェインが予防効果を発揮することが示唆されている疾患の予防のためにカフェインを摂取する場合(パーキンソン病や、II型糖尿病)はサイクリングは必要ではありません。