目の疲れが頭痛を引き起こすのはなぜ?

2017/8/31 記事改定日: 2019/5/7
記事改定回数:1回

渡辺 先生

記事監修医師

東京都内大学病院眼科勤務医

渡辺 先生

目の奥が痛くて、見えずらい、頭痛や肩こりがある…そのような症状が見られるときは眼精疲労かもしれません。症状が悪化して慢性化してしまい、生活に支障をきたす前に回復させることをおすすめします。そのために役立つ情報をまとめました。

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目の疲れが頭痛を引き起こす理由って?

目の疲れは、頭痛を引き起こすことも少なくありません。
目の疲れは強い不快感を生じることが多く、いらだちなど気分の変調だけでなく、首や肩などのコリの原因になることがあります。その結果、緊張型頭痛など筋肉のコリによる頭痛が生じることがあります。
また、目の疲れによって眼圧が上昇することもあり、頭痛を引き起こすきっかけになることもあります。

どうすれば頭痛を和らげることができる?

睡眠を十分にとったのに目に疲れが残るようなら、注意が必要です。目を休める工夫をしたり、まばたきの回数を増やすなどして、目をいたわりましょう。また、目の疲れとともに頭痛や肩こりなどの症状があるときも、眼精疲労の可能性があります。長く症状が続くようであれば眼科の受診を検討してもいいかもしれません。

メガネが合っていなかったり、眼位に異常があったりすると目に負担がかかり、眼精疲労の原因になります。メガネやコンタクトレンズのなどの度数を確認しましょう。また、精神的なストレスが、眼精疲労の原因になっていることもあります。

パソコンで1 時間の連続作業をする場合は、15分くらいの休みを取るといいでしょう。休みがとれないなら、コピーをとるなど他の仕事をはさんだり、時々窓の外をぼんやり見たりするなど、目を休める工夫することをおすすめします。

目の疲れからくる頭痛を予防するには

目の疲れからくる頭痛予防になる対策を挙げてみます。

パソコンでの作業

パソコンで作業する時、パソコン画面の位置を工夫しましょう。ノートパソコンなら、画面を見やすい位置にもってくるようにしてください。さらに、室内の照明などを改善したり、作業姿勢を正すようにしましょう。

頭痛の予防的治療

頭痛の予防的治療には、下記の方法があります。

薬で頭痛の発生源の刺激に対する感度を下げる方法です。ただ、薬には副作用があるので、安易に多用することはオススメしません。他の方法が全てうまくいかなかったときや、医師に相談しながら使っていきましょう。
刺激を減らす
頭痛を起こす刺激の発生源と原因を突き止め、その原因に対処していきましょう。たとえば目の疲れが原因となる頭痛については、目をなるべく休ませることで対応できます。頭痛日記をつけて頭痛の起因になるものを突き止めるのもオススメです。
ライフスタイル
定期的な運動、過度のカフェインやアルコール摂取の回避、禁煙や十分な水分補給によって、頭痛の症状が改善される場合もあります。また、頭痛改善以外にも体にプラスの効果があります。

おわりに:目の疲れとともに頭痛が長引くなどの症状があるときは病院で診てもらおう

長引く頭痛や肩こりとともに、目の疲れがあるときは、眼精疲労の可能性があります。眼精疲労は、通常の目の疲れと違い休むだけでは回復が難しいものです。眼精疲労が疑われる症状がある場合は目の負担を減らす工夫をしながら、眼科を受診して相談するようにしましょう。

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