記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/9/26
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
GABAはγ-アミノ酪酸(ガンマ-アミノらくさん)または4-アミノ酪酸の略称で、アミノ酸のひとつです。
GABAは主に抑制性の神経伝達物質として機能している物質であり様々な機能を担っています。
抑制性とは、簡単に言うと精神を落ち着かせると言う意味合いです。興奮した神経を落ち着かせたり、ストレスをやわらげたりなど、GABAはストレス社会を生きていくために必須の役割を果たしています。
GABAのサプリメントはトクホ(特定保健用食品)などでよく利用されていますが、実はGABAを摂取しても脳や神経で直接抑制性の神経伝達物質として使われるわけではありません。それは脳と外界を隔てる血液脳関門というバリアの存在によります。
ですのでGABAを直接摂取することでは大きな効果を期待できませんが、様々なサプリメントは間接的に脳内のGABAを増加させることを狙って販売されています。
GABAは抑制性神経伝達物質ですが、上に述べたようにGABAを経口摂取しても抑制性神経伝達物質としてはうまく働きません。
サプリメントとしてのGABAは、3,000-5000mgの範囲で利用されていますが、これが最適な摂取量であるかどうかは不明です。