記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/10/12
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
多くの人を悩ませる肩こり。
意外と知られていませんが、肩こりとひと口に言っても原因によって異なる対処が必要です。
この記事で、医師がおすすめする肩こりの解消法を見ていきましょう。
肩こりは肩周辺の筋肉が固くなり、動かしにくくなってしまった状態です。
代表的な症状は、
・首から肩にかけての筋肉の痛み
・首の後方から後頭部にかけて筋肉がつっぱる感覚
・肩周りのだるさ
――などで、ひどくなると頭痛や吐き気を伴うこともあります。
症状がかなり強く、原因となる病気が特にみられない肩こりは「頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)」とも呼ばれます。
肩こりの原因の多くは、肩の筋肉が緊張したり疲れたりすることで固くなってしまうことで起こると考えられています。
肩周りの血管が圧迫されて血行が悪くなると、筋肉に痛みやだるさを感じるようになり、痛みがあると筋肉を動かさなくなることが多いので、筋肉がさらに収縮して痛みが強くなる・・・という状態を繰り返し、肩こりが慢性化するパターンが多くみられます。
加えて、現代社会ではストレスなどの精神的な疲労が肩こりの原因となっていることも多いです。これは、ストレスがかかると体が緊張した状態になり、筋肉が固まりやすくなるためです。
また、猫背の人は肩が内側に入り込んでいて常に首や肩に力を入れている状態になりやすいため、猫背も肩こりを引き起こす要因だと考えられています。
肩こりを解消するには、原因によって異なるアプローチをすることがポイントです。
以下の文で具体的な方法をご紹介します。
・ホットタオルやカイロなどで肩周りの筋肉を温める
・ストレッチ、エクササイズ、マッサージなど、肩周りの筋肉を動かす軽い運動をする
・猫背にならないよう、正しい姿勢を保つ
・長時間同じ姿勢を取らないようにする
筋肉の疲れが原因の場合には、上記のように固まった筋肉をほぐすこと、日常生活で肩に負担がかかる動作をできるだけ減らすことで、肩こりの改善が期待できるといわれています。
ストレスや精神的な疲れに由来する肩こりは、一般的に男性よりも女性に多いといわれています。
趣味の時間やリラックスする時間など気分をリフレッシュする習慣を持ち、できるだけストレスをためないようにしましょう。
こりと同時にしびれ・麻痺を感じる場合は、肩こりが別の病気のサインとしてあらわれている可能性もあります。特に以下のような症状がみられるときには、原因となる疾患が隠れていることも考えられるので、早めに病院で診てもらいましょう。
・肩から指にかけて痛み、しびれがある
・突然痛みが走る感じがする
・患部や周辺が麻痺している感覚がある
・同じ場所がいつまでも痛む
肩こりの原因は複数ありますが、いずれも肩周辺の筋肉がこわばって血行が悪くなることが関係しています。長時間同じ姿勢にならないように、定期的に運動をしたり適度に休憩したり・・・意識的に少しでも体を動かす機会をつくることがおすすめです。