記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/10/18 記事改定日: 2019/3/28
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
「めまいはストレスのせいで起きる」なんて話もありますが、病気が原因で起きることも決して少なくありません。なかには命に危険がおよぶ病気が隠れていることも・・・。
この記事では、めまいが起きるメカニズムとどんなめまいが危険なのかについて説明していきます。
めまいとは、自分自身が回っているように感じたり、周りの景色がぐるぐると回転して見えたり、ふわふわと宙に浮いたように感じたりする症状のことです。
こういった症状に応じて、めまいにはいくつかの種類に分けられます。自分自身あるいは景色が回って見える「回転性めまい」、足が地面から浮いているように感じる「浮動性めまい」、地面が揺れているように感じる「動揺性めまい」などです。ほかにも目の前が真っ暗に見えたり、立ち上がったときにふらついたりするめまいもあります。
なお、めまいによっては、激しい頭痛や痙攣、吐き気や耳鳴り、物が二重に見える、手足に力が入りにくいといった症状を伴う場合があります。症状によっては、特定の病気が疑われる可能性があるので注意が必要です。
めまいの種類によって考えられるめまいが起きるメカニズムは多少異なりますが、基本的には三半規管、耳石器、前庭神経などの身体のバランス感覚を司る器官が障害されたときにめまいは起こります。
とくに回転性めまいは、加齢や外傷などが原因で耳石(カルシウムの粒)が耳石器から剥がれ、三半規管に入り込んでしまうことで引き起こされると考えられています。
なお、浮動性めまいや動揺性めまいに関しては、ストレスや自律神経の乱れによっても引き起こされるケースも少なくありません。
また、特に高齢者の場合は加齢による神経系の衰えや、起立性低血圧からめまいを生じることもあります。ほかにも、イヤホンやヘッドホンで大音量の音楽を聴き続けたことや、特定の薬の影響によっても引き起こされることがありますが、特に注意が必要なのが、病気によってめまいが起きているケースです。詳しくは以下で解説していきます。
以下の病気や病変によっても、めまいが起きることがあります。
以下の症状を伴うめまいは、危険な病気が潜んでいる可能性があります。当てはまる項目がある場合は、早急に病院を受診しましょう。
三半規管などの障害やストレス、低血圧など、めまいを引き起こす原因にはさまざまなものがあります。ただ、重大な病気によってめまいが引き起こされるケースも存在します。めまいとともに手足のしびれや激しい嘔吐といった症状がみられたら、すぐに病院で検査を受けましょう。