記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/11/27 記事改定日: 2019/3/7
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記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
いくら水分を摂ってものどが渇いて仕方がないとき、何かの病気が隠れているのではないかと心配になる人もいるでしょう。今回は、のどが渇く仕組みと注意すべき病気、効果的な水分補給の仕方についてご紹介します。
体の約60%が水分とされる人間の脳の中には、口渇中枢(こうかつちゅうすう)という部分があり、体から約2%の水分が失われると口渇中枢が刺激されます。すると、のどの渇きを感じて水分補給したくなります。体の水分の5%が失われると、脱水症状が現れるので要注意です。
のどの渇きを引き起こす具体的な原因としては、以下のものが考えられます。
脱水が進行するとのどの渇きを自覚することがあります。
脱水によるのどの渇きは唾液の分泌量低下による口や舌の乾きを伴うことが多く、「水分を摂りたい」という欲求が高まるのが特徴です。
また、その他にもめまいや吐き気、息苦しさ、尿量の減少や濃縮などを伴い、さらに脱水状態が進行すると、脱力感や皮膚の紅潮、イライラ感の精神的な変調も現れるようになります。
脱水が疑われるときには、涼しい場所に移り、電解質を含む経口補水液などをたっぷりと摂るようにしましょう。
また、脱水は必ずしものどの渇きなどの症状が現れるわけではありません。
特に高齢者や小児は症状が現れにくいことがあります。さらに、脱水は汗をかきやすい夏場だけでなく空気が乾燥した冬に生じることも少なくありません。
どの季節であっても日頃からこまめに水分を摂るようにしましょう。
脱水を予防するには、以下のような水分補給をするようにしましょう。
もし水分を摂ってものどの乾きが癒えない場合、脱水などの何らかの病気が原因になっている可能性もあるので、すぐに医療機関を受診しましょう。こまめに水分補給することはもちろんですが、自分の普段の水分摂取量を把握しておき、体調管理に役立ててください。