胆石症の原因と症状、治療内容について

2026/7/1

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

胆石症とは、胆石が胆のう・胆管にできる病気です。無症状のこともあれば、激しい痛みが繰り返し起こることもあり、医療機関を受診するタイミングが判断しにくいと考える人もいるかもしれません。この記事では、胆石症の原因と症状、治療内容について解説していきます。

胆石の原因について

胆石とは、胆のう・胆管に胆汁成分が固まってできる固形物のことで、胆石症とは胆石によって引き起こされる病的症状をいいます。胆石症は、胆石のできる場所・原因によりさまざまな種類に分類され、代表的なものでは胆のう結石症・胆管結石症(総胆管結石症)などがあります。また、胆石は、主にコレステロール胆石と色素胆石に大きく分けられます。

コレステロール胆石

コレステロール胆石は、加齢・肥満・栄養の偏りなどによりリスクが上昇する胆石です。コレステロール胆石は、胆のうの機能が落ちたときや胆汁の濃度が高くなったときなどにできやすくなり、コレステロールが結晶となり、徐々に大きくなることで形成されます。妊娠中の人・急激な体重増減があった人・脂質代謝異常がある人などにできやすく、胃切除手術を受けた人もできやすくなります。

色素胆石

色素胆石には、ビリルビンカルシウム石と黒色石があります。ビリルビンカルシウム石は細菌感染が原因で発生するもので、発展途上国の人にみられます。黒色石の原因はよくわかっておらず、肝硬変・貧血・炎症性腸疾患の人が発生しやすい傾向にあります。

胆石のリスク要因

胆石の多くは、コレステロールを主成分とするコレステロール胆石といわれています。コレステロールの多い食事は肥満につながるだけでなく、胆石を引き起こす原因にもなります。以下の食品・献立は胆石の発症リスクにも関係してくるため、特に注意が必要です。過度に制限する必要はありませんが、肉類の食べ過ぎに注意し、野菜中心の食生活を心がけることをおすすめします。 また、肥満・脂質異常症などの人は胆石のリスクが高くなるので、適度な運動を習慣化して運動不足にならないようにしましょう。

  • 魚卵(すじこ・いくらなど)
  • レバー・魚の肝
  • 脂身の多い肉(バラ肉・カルビ・霜降り肉など)
  • ホルモン
  • 揚げ物(てんぷら・唐揚げ・フライなど)

胆石症の症状

胆石症の症状には、以下の特徴があります。

胆のう結石の症状

胆のう結石では、主な症状として、右の肋骨下付近に差し込むような痛みが現れることが特徴といわれていますが、右肩・背中・みぞおちなどに痛みが現れることもあり、痛みが現れる場所は明確に決まっていません。また、症状が現れないことも多く、おう吐・悪心が続いたりするなど、症状の現れ方には個人差があります。なお、細菌感染が伴うと発熱がみられることもあり、重症化すると急性胆のう炎を発症し、腹痛・高熱などの症状が現れます。

総胆管結石症の症状

胆石が胆のう内にある場合には症状は現れませんが、胆石が胆管に移動すると激しい痛みが繰り返し起こります。また、胆石が胆管を塞ぐことで感染が起こると、悪寒・発熱・黄疸などの症状が現れるようになります。

胆石症の治療内容

胆のう結石の治療

胆のう結石でも、症状がない場合は手術の必要はなく、症状があるものでも胆石のサイズが小さい場合や砂状である場合は、石を溶かす薬を服用し、経過観察を行う可能性があります。ただし、発症者が若い場合や、サイズが小さくても結石の数が多い場合には、将来的に痛みが起こりやすくなるため、手術がすすめられる可能性があります。以前は開腹手術が一般的でしたが、現在は腹腔鏡手術が選択されることが多いといわれています。

総胆管結石症の治療

総胆管結石症の場合は、十二指腸まで届く内視鏡の先端からカテーテルを挿入し、造影剤を注入して治療を行います。大きな結石の場合は、手術時間を短縮して体への負担を軽減するため、胆管の出口をバルーンなどで広げます。

おわりに:食生活と生活習慣に気をつけて胆石予防に努めよう

胆石症の主な原因は食生活・生活習慣であり、症状が現れないこともあります。重症の場合には手術が必要になることもあるため、早期発見が大切になってきます。日頃から健康的な生活を送ることを心がけ、健常診断などで定期的に検査を受けて、健康状態を把握するようにしてください。

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