結核

2017/3/21

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

冷凍宅配食の「ナッシュ」
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概要

結核(Tuberculosis)は、肺に影響を及ぼし関節、膀胱、脊椎、脳などのからだの一部に広がります。体内に潜伏し、症状も伝染もしない「潜在性結核」と、活動性がある「活動性結核」があります。

症状

結核の症状には、以下のものがあります。
・咳(せき)が3週間以上続く、ときに喀血(かっけつ)
・胸の痛み
・発熱
・疲労
・体重減少
・食欲減退
・さむけ、寝汗
・関節炎や膀胱炎様の痛み
・尿に血液が混じる
・背中の痛みや脚のしびれ
・頭痛、吐き気

治療

結核は抗結核薬で治療できます。年齢、健康状態、活動性か潜在性か、薬剤耐性であるかどうかによってちがいますが、6〜9カ月間服用する必要があります。 医師の指示に従い、正しい用法・用量で服用してください。
結核の治療に使用される薬には以下のものがあります。
・イソニアジド
・リファンピン
・エタンブトール
・ピラジナミド
これらの薬剤は、深刻な副作用のあるものもあります。以下の症状があらわれた場合は、すぐに医師の診察を受けください。
・吐き気
・嘔吐
・腹痛、圧痛または痛み
・ぼやけた視界または色盲(しきもう)
・暗い色(コーヒー色)の尿
・3日以上続く発熱
・黄疸(おうだん;肌と白目の部分が黄色くなること)

予防

結核に感染しているか判断するための方法は、ツベルクリン反応(Mantoux test;PPD)です。 PPDの陽性は、結核の疑いがあり、病気を引き起こす細菌に感染したことを意味します。また、胸部X線撮影などの検査で結核菌を有しているか、伝染させる可能性があるかどうかを調べます。
ただし、日本では子供の頃にBCGの予防接種を受けている人はツベルクリン反応が偽陽性になることがあります。
PPD陽性でも、ほとんどが伝染性ではありません。結核菌に感染した人のうち発症するのは約10%といわれていますが、結核を発症し、症状がなくなった後も定期的に検診を受け、経過観察することをおすすめします。

医師に相談するための質問

・どうして結核になったのでしょうか?
・病院で働いていますが、結核になったことを職場に伝えるべきでしょうか?
・どのような治療法が最良ですか?
・活動性結核を発症するでしょうか?
・症状が悪化したら、いつ受診したらよいでしょうか?
・家族と一緒にいるのは安全ですか?
・咳が治るために摂れるものはありますか?
・ほかの薬を飲んでいますが結核の薬を飲んでも大丈夫ですか?
・どのくらいの頻度で医師の診察を受ける必要がありますか?
・結核は治癒しますか?

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