記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/3/21
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
副甲状腺機能亢進症は、副甲状腺が過度な副甲状腺ホルモン(PTH)を生成し、血流中にカルシウムを過剰に排出することで発症します。
遺伝性で、男性より女性(特に閉経後の女性と高齢者)に多くみられます。
副甲状腺機能亢進症のほとんどの人は何の症状も経験しません。一部の人では、次の症状が1つ以上みられることがあります。
・ほとんどの時間、虚弱して疲れを感じている
・身体全体のうずくような痛み
・腹痛
・頻繁な胸やけ
・吐き気
・嘔吐
・食欲減退
・骨と関節の痛み
・骨折または骨折しやすい
・錯乱と記憶喪失
・腎臓結石
・頻尿
・高血圧
副甲状腺の増殖や副甲状腺の2つ以上の拡大、腎不全やくる病といった病気など、副甲状腺でのPTH過剰により起こることがあります。
ビタミンD欠乏症によっても、副甲状腺機能亢進症のリスクが高まることがあります。
なお、妊娠中の女性の未治療の副甲状腺機能亢進症は、乳児のカルシウム欠乏症を引き起こす恐れがあります。
中等度から重度では、副甲状腺摘出術が推奨されます。
症状がない、または症状が重度でない場合は、薬で症状の一部を治療することができます。
一方、副甲状腺機能亢進症を治療するために手術を受けていない、または薬が必要な場合は、腎臓や骨、その他の病気があるかどうかを確認するための検査が必要です。
副甲状腺機能亢進症の予防法として、以下のものがあります。
・カルシウムの摂取量を1,200mg未満/日、ビタミンDを600IU未満/日に抑える
・腎結石を防ぐためにたくさんの水を飲む
・骨の強さを増強するのに役立つたくさん運動をする
・禁煙する(喫煙は骨の喪失のリスクを高めるので)
・副甲状腺機能亢進症の原因は何ですか?
・血液検査の結果から何がわかりますか?
・最良の治療法は何ですか?
・手術が必要ですか?手術にはどのようなリスクがありますか?
・薬を飲む必要がありますか?
・症状を緩和することができますか?
・長期の病気の危険にさらされていますか?