記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/4/19 記事改定日: 2019/10/1
記事改定回数:1回
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MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
便秘解消やダイエットなどのためにチアシードを使ってみたいという人もいると思いますが、毎日どれくらいの量を摂ればいいか知っていますか?
この記事では、チアシードの1日の摂取量や食べ方のポイントについて解説していきます。
チアシードは、便秘に効果的な以下の作用を持っています。
チアシードは、「グルコマンナン」という食物繊維を含み、水に浸しておくとゼリー状に変化します。
グルコマンナンは胃腸に溜まっている不要物を取り込んで便として排出します。
なお、チアシードがダイエットに良いとされているのは、グルコマンナンが胃の中で膨らみ、満腹感を感じやすくするからです。
チアシードには、脳の神経伝達物質の分泌をうながしたり血流を良くすることで、ストレス耐性を高める働きがあります。
ストレスに強くなることで、ストレスによる腸内環境の悪化を抑える効果が期待できます。
便秘解消に効果があるとされるチアシードですが、食べ方を間違えると便秘になってしまうことがあります。
間違えた食べ方とは、「そのまま食べてしまう」ことです。
チアシードは水分を吸収して10倍以上にも膨らみます。
このような性質を持つチアシードをそのまま食べてしまうと
ことで便秘が悪化してしまう可能性があります。
また、このような不具合は「チアシードの食べ過ぎ」でも起こることがあります。
チアシードには、アブシジン酸という発芽毒が含まれています。
アブシジン酸は約12時間水に浸せば無毒化できますが、そのまま食べると
などを引き起こすことがあります。
チアシードは必ず水で戻して食べましょう。
チアシードを戻すときは、10倍量の水で、12時間以上浸すことが推奨されています。
ただ、チアシードを使う水の量に特別な決まりはなく、水の量が少なければぽってりとしたジェル状に、多ければさらりとした仕上がりになりますので覚えておきましょう。
チアシードの1日の摂取量は、乾燥した状態で10gが上限とされていますので、水に戻したときのチアシードの1日の限度量は「大さじ一杯(150ccの水に12時間浸したチアシード)」になるので注意しましょう。
チアシードはあまり馴染みがないと言う人も多く、どのように調理すればよいか分からないとの声も聞かれます。ここでは、日常の食事の中にチアシードを取り入れやすいレシピを3つご紹介します。
海藻は乾燥タイプでも生のものでもどちらでもよいですが、乾燥タイプのものは水に戻してよく水気を切りましょう。
湯むきしたトマトと海藻は一口大にカットし、お好みでオリーブオイル、バルサミコ酢、はちみつ、砂糖などと良く絡め合わせた味付けします。
そこに水で戻したチアシードを大さじ1杯ほどふりかければ完成です。
チアシードを炊き込みご飯に混ぜれば、豊富な食物繊維でかさ増しされるため、少量でも満腹感のあるメニューになります。ダイエット中の人にもおすすめですよ。
鶏肉、ニンジン、タケノコ、油揚げなどお好みの具材を細かくカットします。
お米はよく洗って分量に合わせただし汁・醤油・みりんを投入し、カットした具材を上へ並べ、最後にチアシード大さじ1を投入して炊飯すれば完成です。
「おやつをやめられない」という人におすすめなのがこのメニューです。
ヨーグルトに混ぜ合わせるだけなので朝など時間がないときにもサッと作れるますよ。
キウイやバナナ、リンゴ、イチゴなどお好みの果物をカットし、無糖ヨーグルトに混ぜ合わせます。お好みではちみつを投入し、水で戻したチアシードを適量入れてよく混ぜれば完成です。
チアシードは便秘解消やダイエットに役立つ食べものですが、食べすぎてしまうと便秘をかえってひどくしてしまうことがあります。チアシードの1日の摂取量の目安は、「水でもどしたもの大さじ1杯」になるので、覚えておきましょう。
また、どんなダイエットにもいえることですが、特定の食べものや飲みもの、サプリメントだけで痩せようとするのはあまりいいことではありません。栄養バランスを考えたうえで総カロリー量を減らし、適度な運動を取り入れながらダイエットを進めましょう。