記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/3/22
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
緑内障は視力喪失の原因となる眼疾患です。視神経の変化によって起こります。眼球内の液体(房水)の蓄積による圧力(眼圧)は、緑内障の根本原因です。
通常、房水は目に栄養を与え健康を保つもので、房水が循環した後、それは目の前部から排出されます。
緑内障を有する人は、排液が遮断され、眼球に房水が蓄積し、眼圧が上昇します。
緑内障の主な症状は視力喪失、特に周辺視力の喪失です。しかし、緑内障に起因する視力喪失を経験している人の半数は、自覚症状がほとんどなく、視力の喪失に気付く頃には、眼の損傷は深刻なものとなっています。
まれに、緑内障の急性(突然または短期間の)発作を起こすことがあります。これらの場合、目は赤くなり、非常に痛みます。吐き気、嘔吐、かすみ目も起こる場合があります。
・60歳以上の方
・特定の民族に属している(黒人やラテン系を含む)
・緑内障になった家族がいる
・眼圧が高い
・糖尿病
・高血圧
・心臓病
・近視(遠方の物体を見るのが難しい)
視力喪失に気付くまで、自分では緑内障があることはわかりません。緑内障は通常、視力喪失以外の症状を引き起こさないので、定期的に眼科で目の検査を受けることが重要です。眼科医は、緑内障の診断および治療を含む眼の治療を提供するように訓練された医師です。
眼科医は眼圧を測定し、視神経を検査し、中枢および周辺視力を診ます。緑内障の早期診断と治療は、眼の神経細胞の損傷を防ぎ、重度の視力低下を防ぐことができます。
18歳から60歳までの人は2年ごとに目の検査を受けるべきです。60歳を過ぎた人は、年に1回は検査を受けるべきです。
治療の目的は、さらなる神経損傷および視力喪失を防ぐために、眼圧を下げることです。
緑内障は通常、薬用点眼剤で治療されます。点眼剤が眼圧緩和に効果がない場合、手術またはレーザー治療が行われます。また、経口剤(錠剤)が処方されることがありますが、一般的には使用されません。
眼力が上がると、眼の神経細胞が破壊され、視力喪失に至ります。最初に、周辺視力の症状のみで気づかず、緑内障が治療されない場合、中心視力も影響を受けます。緑内障による視力喪失は永続的なものとなってしまいます。
・正しい治療法は何ですか?
・一生治療を続けなければなりませんか?
・手術をうけたほうがいいですか?
・車の運転を続けるべきですか?
・現在の活動を続けることはできますか?
・改善するために何をすべきなのですか?
・眼科医の診察を受けるべきですか?
・緑内障は悪化するでしょうか?