記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/1
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
露出が増える暑い時期になってくると、気になるのが太ももの太さ。この太ももを効率よく痩せさせるには、原因を見極めることが大切です。原因別に効果的なダイエット法をご紹介します。
太ももが太くなってしまう原因は、大きく分けて以下の3つが考えられます。
通常、食事で摂取した糖質や脂質は、私たちが生きていく上でのエネルギーとして消費されていきます。しかし、エネルギーとして消費しきれないほどの量を食べた場合、その余った糖質や脂質は脂肪として体に蓄えられてしまいます。この脂肪が原因で太ももが太くなってしまうのが、脂肪太りタイプです。
水太りタイプは、いわゆる「むくみ」で太ももが太くなってしまうことを言います。立ったままの姿勢を長時間続けていたり、運動不測で下半身の筋力が衰えていたりすると、体の中の水分を上半身へ送り返すことができずに、むくんでしまいます。これが、水太りを起こす原因です。
筋肉太りタイプは、スポーツの経験がある方に多いです。スポーツでしっかりと筋肉がついていたのに、それをやめて体を動かさなくなると、筋肉は徐々に衰えてしまいます。そこに、だんだんと脂肪がつき始めることで太ももが太くなってしまうのが、筋肉太りタイプです。
では、どうしたら太ももを細くすることができるのでしょうか。タイプ別におすすめのダイエット法を見ていきましょう。
脂肪太りタイプの方は、脂肪をこれ以上つけないこと、ついてしまった脂肪を落とすことを心がけなくてはいけません。そのためには、ダイエットの基本でもある食事制限と運動をすることが最も効果的です。糖質・脂質の多い食事はとり過ぎないように注意し、ウォーキングなどの有酸素運動で脂肪を燃焼させるようにしましょう。
水太りタイプの方は、まずむくみにくい習慣をつくることが大切です。水分と塩分のとり過ぎに注意しましょう。下半身にたまった水分が上半身へ戻りやすくなるよう、マッサージをするのもおすすめです。また、筋肉をつけるとむくみにくくなりますので、スクワットなどで下半身の筋力をつけることも心がけてみてください。
筋肉太りタイプの方は、急激に筋力が衰えるのを避けるために、運動で筋力を維持しながら、脂肪燃焼を促していくと良いでしょう。ウォーキングなどの有酸素運動や、ヨガ、ピラティスなどのゆるやかな運動がオススメです。
ストレッチは、やり方次第で太ももやせに効果が期待できます。太ももを細くしたい人にオススメのストレッチ方法をご紹介しましょう。
①仰向けに寝る
②かかとを突き出すようにして、直角に足を上げる
③ゆっくりと、息を吐きながら足を開く
④ゆっくりと元の状態に戻す
①〜④を20〜30回繰り返す
こちらは、太ももの引き締めやむくみの解消に効果が期待できるストレッチです。寝る前など簡単に行えますので、ぜひ試してみてください。
太ももが太くなるのを防ぐ、細くするために、日常生活の中でも気をつけておきたいポイントがあります。
ひとつは、姿勢です。椅子に座るときに足を組んだり、浅く腰掛けて背もたれに寄りかかったりする姿勢を取っていると、体が歪んで内臓の動きが悪くなり、基礎代謝が下がってやせにくくなってしまいます。椅子に座るときは深く腰掛け、背筋をしっかりと伸ばすようにしましょう。良い姿勢を心がけると筋肉が使われるので、基礎代謝のアップにもなります。
そして、太ももの筋肉を適度に使うように心がけることも大切です。座ったときに内ももをぴったりつけるようにしたり、歩幅を広げて足の筋肉を意識しながら歩いたりと、普段の生活の中で少しずつ意識してみましょう。すぐに効果が出るわけではありませんが、習慣づけることができれば、引き締まった太ももを目指すことができます。
春夏になって、薄手の衣類を着るようになると、太ももの太さはより気になるようになってしまいます。しかし、太ももを短期間で細くするのは難しいことです。太ももが太くなる原因を見極め、日頃の生活習慣を見直しながら、長期戦でダイエットに取り組むようにしましょう。