記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/4/22
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
皮膚の痛みや水ぶくれが発生する帯状疱疹。もし帯状疱疹かも?と思ったら何科を受診すればいいのでしょうか。病院での治療法と併せて解説します。
帯状疱疹が疑われたときに受診する科は「皮膚科」または「内科」です。まずはどちらかに行けば、帯状疱疹であるかどうかを診察してもらえるでしょう。もし、顔面や眼、耳の周辺に症状があらわれたときは、必要に応じて眼科や耳鼻科といった別の専門科を紹介してもらうことになります。
帯状疱疹は後遺症として帯状疱疹後神経痛という痛みを残すことがあります。帯状疱疹神経痛については、痛みのコントロールを専門とするペインクリニックで治療を受けることもできます。
帯状疱疹かもと思っても、日々の忙しさの中で受診を後回しにしてしまう方もいらっしゃいます。しかし、帯状疱疹は早い段階で受診をして、早期の治療開始が大切になります。帯状疱疹は、放置すれば徐々に悪化していきます。痛みが強くなり、仕事や家事に支障がでることもありますし、患部の痛みが後遺症としてのこってしまうことがあります。さらに、顔面に症状がでれば、顔面神経麻痺や失明、難聴と生活が一変するような後遺症が残ることもあります。
以上のことからも、症状に気づいたら早めに受診をしましょう。帯状疱疹の代表的な症状は以下のようになります。
治療は抗ヘルペスウイルス薬による薬物療法が中心です。
帯状疱疹の原因は水疱瘡(みずぼうそう)の原因であるヘルペスウイルスです。ヘルペスウイルスは、初めて感染したときは水疱瘡として発症し、たとえ水疱瘡の症状が治まっても体内にウイルスは残っています。そしてウイルスは疲れやストレスなどをきっかけに体内で増え、神経にそって移動をし、帯状疱疹を起こします。
そのため、帯状疱疹の治療では、抗ヘルペスウイルス薬を服用することでウイルスの増殖をおさえて症状をやわらげ、回復を早めます。また、痛みが強いときには、鎮痛薬や痛みをとるための神経ブロック注射が用いられることもあります。
帯状疱疹は内科や皮膚科で診断や治療可能であり、早期に治療を開始してウイルスの増殖と活動を抑えることが大切です。重症になると後遺症がのこる可能性もあります。先延ばしにせず早めに受診をしましょう。