記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/4/25
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
高血圧の予防・改善を助けてくれる飲み物があったら嬉しいですよね?今回は、血圧の上昇を防いだり血圧を下げる働きがあるといわれる飲み物をご紹介します。
(※高血圧を放置すると心臓や血管の重篤な病気を引き起こすリスクがあるので、高血圧と診断された場合は病院で治療を受けるようにしてください)
高血圧の改善効果が期待されるのは以下のような飲み物です。
緑茶、烏龍茶、紅茶には血圧を低下させる効果があります。その中でも緑茶に含まれる「カテキン」には血圧を下げる効果があるため、緑茶の効果が高いと考えられています。
また、カテキンはビタミンEよりも高い抗酸化力を持つため、血管を強くして老化を防ぐ働きも期待できるとされています。
青汁はピーマンやホウレンソウなど、血圧の低下をもたらす成分を含んだ野菜を使用していることが多いため、高血圧の改善効果が期待されています。
動脈の血管壁には平滑筋細胞でできた層があり、この細胞が収縮することで血管が細くなって血圧が上昇します。この収縮の引き金になるのは、細胞内にカルシウムの一部がカルシウムイオンとなって入ることなのですが、カルシウムの摂取量が充分であればカルシウムイオンとして細胞に入るカルシウムの量を抑えることができ、血圧があがるのを防ぐことができます。
そのため、カルシウムを豊富に含む牛乳を飲むと血圧の上昇が起こりにくいと考えられています。
ゴマに含まれるゴマペプチドという成分には血管の収縮を抑える効果があるため、血圧が上昇するのを防いでくれます。
コーヒーに含まれるカフェインは血圧を上昇させる原因だと考えられていましたが、医学的根拠はなく、むしろ最近ではコーヒーを飲むことで高血圧のリスクが減少することがわかってきています。
ただし、飲みすぎには注意してください。
高血圧はさまざまな病気の引き金になる症状なので、できれば発症を予防したいものです。
そんなときに普段飲んでいる飲み物を、血圧の上昇を抑えたり血圧を低下させる働きのあるものに変えれば、毎日の生活の中で高血圧を予防・改善することができます。今回紹介した飲み物を取り入れて、高血圧の予防・改善に役立ててください。
ただし、医師から降圧剤(血圧を下げる薬)を服用するよう指示された場合は指示を守ってきちんと薬剤を服用しましょう。