記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/4/26 記事改定日: 2019/9/10
記事改定回数:2回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
一言で耳鳴りといっても、「キーン」「ピー」「ゴー」など音にはさまざまな種類があります。それぞれの音を引き起こす原因についてご紹介します。
「キーン」、「ピー」という高音の耳鳴りの主な原因として、以下のようなものが考えられます。
キーンという金属音や電子音のような耳鳴りと難聴が片耳でのみ起こるのが特徴です。多くの場合、回転性のめまいを伴います。原因ははっきりわかっていませんが、ストレスや過労、ウイルス感染、内耳の血流障害などが考えられます。
キーンという金属音のような耳鳴りと難聴が両耳で起こります。加齢によって、内耳の感覚細胞が減少したことが原因で発症します。
内耳と中耳の間にある膜が破れ、内耳のリンパ液が漏れたことで、キーンという金属音やピーという電子音のような耳鳴りやめまい、難聴、耳が詰まった感じがします。多くの場合、くしゃみや鼻を強く噛んだことが原因で起こります。
「ゴー」という低音の耳鳴りの原因としては、以下が考えられます。
鼻や喉につながる耳管が閉じたままになる状態です。外気圧より内耳の気圧が低くなるため、鼓膜が内側に引っ張られることで音の振動を十分に伝達できず、低音の耳鳴りが起こります。飛行機に乗ったり、海に潜ったりと気圧が変化したときに起こりやすいです。
片耳だけに、ゴー、ザーといった重低音の耳鳴りが繰り返し起こり、これに難聴と回転性めまいを伴います。また多くの場合、吐き気が起こります。主な発症原因はストレスや過労と考えられています。