乳腺炎の症状の特徴と発熱したときの授乳について

2026/2/4

前田 裕斗 先生

記事監修医師

前田 裕斗 先生

乳腺炎は、非常に一般的な授乳トラブルであり、悩んでいる人も多いと思います。いつもと同じように授乳を続けられる軽いものであれば、自然に回復していきますが、痛みが強くて授乳できなかったり、頭痛・発熱があるので授乳させていいかわからなくなったりすると、不安やストレスも溜まってきます。この記事では、乳腺炎の症状の特徴と乳腺炎で発熱したときの授乳について解説していきます。

乳腺炎の症状

乳腺炎とは、乳房に発赤・腫脹・発熱などが現れ、授乳しづらくなることをいいます。乳腺炎には、乳汁うっ滞症・急性化膿性乳腺炎・慢性乳腺炎があり、授乳期に多くみられるのが乳汁うっ滞症と急性化膿性乳腺炎です。乳管の詰まり・うつ乳により腫れや痛みが現れたり、周囲の組織に細菌感染が広がったりすることで乳房膿瘍に陥ることもあります。乳腺炎のおもな初期症状には以下があり、一般の人が乳腺炎かどうかを自己判断するのは難しいです。いつもと違う様子・気になる症状に気づいたときは、早めに医師に相談することをおすすめします。

  • 乳房が熱を帯びる
  • 乳頭に白いものが詰まる
  • 乳房を押すと痛む
  • 授乳中にチクチクした痛みが胸にある
  • 乳房に硬くなったしこりがある
  • 寒気・頭痛・関節痛 など

乳腺炎で頭痛が起こった場合

頭痛を伴う乳腺炎は、高熱が出る前兆の可能性があります。乳腺炎の悪化で起こる高熱・倦怠感・寒気などの症状は、インフルエンザ・風邪で起こる症状と似ていますので、このような症状は乳腺炎の悪化でも起こる可能性があるということを頭に入れておきましょう。また、乳腺の詰まりが頭痛を引き起こすこともあるといわれています。痛みがひどい・熱が下がらないなどの場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

乳腺炎で発熱したときの授乳について

乳腺炎で発熱があっても、化膿していなければ授乳しても問題はないといわれています。乳房をやさしくマッサージして母乳を出やすくし、以下に気をつけながら授乳しましょう。

  • 赤ちゃんが吸いやすいように、しっかり赤ちゃんの口を開かせる
  • お母さんが吸わせる位置を適宜変えながら吸わせる

乳腺が詰まっていると乳首が赤くなり、赤ちゃんが触れるだけで痛みが走ることもありますが、赤ちゃんに母乳を飲んでもらった方が症状は早く落ち着きやすいといわれています。ただし、乳腺炎になっているときは、母乳の味が普段と変わっている場合があり、赤ちゃんがいつものように母乳を飲んでくれないこともあります。このような場合は、搾乳をして乳腺の詰まりを抑えるようにしてください。

おわりに:授乳トラブルが心配になったら、早めに医師に相談を

乳管の詰まり・うつ乳・乳腺炎で痛みや腫れがあるときは、授乳するのもつらくなります。軽いものであれば、授乳・搾乳することが症状緩和・悪化予防につながることもありますが、医療機関のなかには授乳中の乳腺炎のケアをしてくれるところもあります。がまんしすぎてストレスを溜めてもよくありませんので、悩みをひとりで抱え込まず、早めに対応可能な医療機関に相談することをおすすめします。

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