記事監修医師
前田 裕斗 先生
2018/5/31
記事監修医師
前田 裕斗 先生
慢性的な便秘と下痢でお悩みではありませんか?今回の記事では、便秘と下痢を繰り返す原因や、妊娠中に下痢や便秘になりやすい理由などを解説します。
便秘と下痢を繰り返すのは、「過敏性腸症候群」が原因かもしれません。過敏性腸症候群とは、通勤時や重要な会議の前、試験の前などに急な便意に襲われる病気で、ストレスが自律神経を通じて腸に伝わったことが原因で引き起こされると考えられています。
過敏性腸症候群には、以下の3タイプがあります。
過敏性腸症候群の場合、便秘や下痢だけでなく、腹痛も代表的な症状の一つです。左下腹部に痛みを感じることが多く、キリキリと差し込むような痛みか、継続的な鈍痛が起こるのが特徴です。排便後に一時的に痛みが軽減します。
便秘と下痢に加え、臭いおならが頻繁に出る場合は、腸の疲労が原因の可能性があります。暴飲暴食が続くと腸に負担がかかり、腸の消化・吸収能力が低下して悪玉菌が優位になったことでおならが、排便機能が低下することで便秘が、水分の吸収力が低下したことで水様性の下痢が、それぞれ引き起こされるようになります。
腸の疲労による便秘と下痢は、暴飲暴食だけでなく野菜不足、水分摂取不足、ストレスの蓄積によっても悪化しやすくなるので注意しましょう。
妊娠初期から後期にかけ、多くの妊婦さんが下痢と便秘に悩まされています。妊娠によって下痢や便秘が引き起こされる原因としては、主に以下が挙げられます。
便秘と下痢を繰り返す原因としては、過敏性腸症候群や腸の疲労、あるいは妊娠などさまざまなことが考えられます。便秘と下痢以外の症状が診断のヒントとなることもあるので、病院の受診時にしっかり医師に伝えましょう。