記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/9 記事改定日: 2019/2/26
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
片頭痛の発症と、片頭痛の原因である血管拡張には、ストレスとの関連が指摘されています。
そこで今回は、ストレスと片頭痛発症の関係について、詳しく解説していきます。
あわせて、ストレスが原因と考えられる片頭痛への有効な対処法についても説明していますので、自分に当てはまるところがないかチェックしてみてください。
長期間にわたって精神的に不安や焦りを感じる状態が続き、精神に強いストレスがかかり続けると、片頭痛を発症することがあります。
すべての片頭痛がストレス由来のものではありませんが、実際に精神科を受診する患者に片頭痛を訴える人が多いことからも、片頭痛とストレスには密接な関係があると考えられています。
ストレスによって引き起こされる片頭痛のメカニズムには諸説ありますが、以下3つのような経路で頭痛が引き起こされるのではないかとされています。
さらに、一度片頭痛を発症すると痛みへのストレスから不眠などの他の症状も悪化し、ますます片頭痛が悪化する負のスパイラスに陥るケースも見られます。
片頭痛の主な原因となる血管の拡張は、一般的にはリラックスしているときになりやすいです。
このため、片頭痛は精神的ストレスという負荷によって発症する場合もあれば、逆に負荷から解放されたことによって、発症する場合もあることは覚えておきましょう。
例えば、責任の重い仕事を成し遂げて解放感を得たときや、大きな悩み事から解放されたときなどにリラックスすることで片頭痛を発症することがあるということです。
これは、ストレスと緊張によって収縮していた血管が「ストレスから解放された」ことによって、必要以上に拡張してしまうことが原因で起こると考えられています。
ストレスが原因で片頭痛を発症しているときは、とにかく心身をリラックスさせて緊張状態を解き、精神的な負荷を取り除くことが大切です。
以下に、ストレスによる片頭痛の対処法を紹介しますので、参考にしてください。
身体の力を抜き、おなかをへこませるよう意識しながらできるだけゆっくり息を吐きだし、吐き終わったら思いっきり息を吸い込んでください。
これを数回繰り返すことで自律神経の調子が整い、身体がストレスによる影響を受けにくくなり、症状の緩和が期待できます。
これなら立ったまま外出先でも行えますので、習慣化して、片頭痛の症状が起きる前にうまくストレス逃がしてやる癖をつけましょう。
また、横になって安静にし、頭の中をからっぽにして意識的にストレスから解放するように心がけると、心身を休息させる効果があるといわれています。
ストレスによって片頭痛が出ているということは、心身が休息を求めている証拠です。
休むべきときと割り切って、心身を落ち着け、休ませるようにしましょう。
学校や仕事のある平日には頭痛が起こらないものの、休みになってホッとすると頭痛が生じる「週末頭痛」に悩む人は多くいます。
明確な発症メカニズムは解明されていませんが、張り詰めていた緊張感や蓄積されたストレスが休みの日に一気に爆発することで頭痛を引き起こすと考えられています。
週末頭痛を改善するには、平日・週末問わず以下のことに注意して生活するようにしましょう。
片頭痛の発症とストレスには、密接な関係があると考えられています。
すべての片頭痛がストレスによるものというわけではありませんが、自分の片頭痛の対処法を理解するには、自分の片頭痛の原因と症状から、それらに合った対策を知っておく必要があるでしょう。
この記事を参考にストレスから片頭痛を起こさないように対処していきましょう。