記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/21
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
一言で頭痛といっても、痛む部位は人それぞれです。今回の記事では、こめかみの頭痛のうち、左側が痛む場合や、めまいや吐き気を伴う場合の原因をご紹介します。
左のこめかみの頭痛の原因としては、以下の可能性があります。
こめかみがしめつけられるような頭痛は、緊張型頭痛の特徴です。主に過度なストレスや、姿勢の悪さが原因で引き起こされます。
こめかみの痛みに加えて、目の奥がえぐられるような強烈な痛みがある場合は、群発頭痛の可能性が高いです。
群発頭痛は季節の変わり目に発症することの多い頭痛で、気圧の変化や過度の飲酒、喫煙など生活習慣の乱れがきっかけで起こるといわれています。珍しいタイプの頭痛ですが、20〜40代の若い男性の発症率が比較的高いです。
脳血管が詰まったり、破裂して出血を起こしたことが原因で、こめかみに激しい頭痛が起こることがあります。また、運動機能や平衡感覚をコントロールする小脳が出血や梗塞を起こしていると、めまいも伴うようになります。
特に手足のしびれや麻痺、ろれつが回らないなどの症状を併発している場合は早急に病院を受診しましょう。
こめかみがズキンズキンと脈打つような痛みが続く場合や、そんな頭痛がときどき起こる場合は、片頭痛の可能性が高いです。片頭痛の場合は吐き気を伴うことが多く、頭痛は1〜2時間でピークに達します。また、動いているときよりも安静にしているときの方が痛みが和らぐのも特徴の一つです。
片頭痛の場合、頭痛の前兆としてフラッシュのような光が見えたり、視野の一部が見えにくくなったりする「閃輝暗点(せんきあんてん)」が出ることがあります。
左のこめかみの頭痛は、一般的な頭痛である緊張型頭痛のことが多いですが、中には脳出血や群発頭痛などが原因のケースも存在します。それぞれ併発する症状や特徴が少しずつ異なるので、病院を受診した際には、正確に症状を伝えることが大切です。