記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/17 記事改定日: 2019/2/27
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
こめかみ周辺に頭痛が起こるのは、何が原因でしょうか。また、こめかみの痛みを緩和するには、どんな対処法が有効なのでしょうか。以降で詳しくご紹介していきます。
こめかみの頭痛の主な原因として、考えられるものには以下があります。
特に右のこめかみで脈打つような痛みを感じる場合は、片頭痛の可能性が高いです(こめかみの左側や両側が痛むこともあります)。片頭痛の場合は吐き気を伴うことが多く、1〜2時間ほど頭痛が続きます。また、体を動かしたり、光や音などの刺激によって悪化しやすいのが特徴です。ストレスや気圧の変化などで血管が拡張し、三叉神経が刺激されたことで引き起こされると考えられています。
片頭痛の場合、前兆としてチカチカとフラッシュのような光が見える(閃輝暗点)ことがあります。
過度のストレスや首こりなどによって、首や肩周辺の筋肉の血流が低下したことで引き起こされるタイプの頭痛です。頭全体やこめかみに締め付けられるような痛みを感じるのが特徴です。
こめかみの痛みだけでなく、目の奥がえぐられるような激痛がある場合は、群発頭痛の可能性が高いです。群発頭痛は珍しいタイプの頭痛で、気圧の変化や生活習慣の乱れがきっかけで発症すると考えられています。
長時間のPC業務やスマートフォンの使用などで眼精疲労を起こすと、目の周辺の筋肉が緊張し、血流が悪くなることで脳が酸素不足に陥り、結果的にこめかみ周辺の頭痛が起きることがあります。
こめかみの激しい頭痛に加え、ろれつが回らない、手足のしびれ、麻痺が見られる場合は、脳梗塞や脳出血のサインの可能性があります。これらの症状は、脳血管が詰まったり、破裂して出血を起こしたときにみられるものなので、すぐに病院を受診してください。
こめかみを中心に痛む頭痛は思わぬ病気が潜んでいる可能性も否定できません。以下のような症状がある場合は、軽く考えずに病院を受診して検査を受けるようにしましょう。
脳などの病気や群発頭痛による頭痛は専門治療が必要ですが、それ以外の一般的なタイプの頭痛であれば、下記のセルフケアで軽減する可能性があります。
頭痛の緩和に効果があるとされるツボをいくつかご紹介します。
首の骨の両側にある筋肉の、外側のくぼみに位置するツボ。眼精疲労や頭痛、顔のむくみなどを緩和します
首こりや肩こりからくる頭痛の場合、頭の周辺を冷やすことで頭痛が緩和する場合があります。頭痛は頭部の血管の拡張が原因のことも多いため、冷やすことで血管を収縮させる方法が有効なのです。ただし、急激に冷やしたり、長時間冷やしすぎると血管にダメージを与えることがあるので、アイスパックをタオルでくるむなどして、軽く冷やすことを心がけましょう。
こめかみの頭痛の原因はさまざまですが、緊張型頭痛や片頭痛などの場合は、ご紹介した対処法で痛みが軽減するケースも多いです。頭痛でお悩みの方は、ぜひ一度お試しください。