記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/21
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
ある日突然めまいや吐き気が起こるメニエール病ですが、病院へいく前に自分の症状のチェックしたいという方もいるのではないでしょうか。ここでは、どのような症状があった場合にメニエール病と診断されるか、また病院は何科を受診すればいいかなど、メニエール病について解説します。
メニエール病は、突然激しいめまいに襲われる発作が30分~6時間ほど続きます。
また、めまい以外にも、難聴、耳鳴り、吐き気、嘔吐、腹痛などの症状も起こることがあります。しばらく横になっていると症状がは治まってきますが、発作を繰り返すたび徐々に難聴が悪化していく傾向があるといわれています。
30代~40代のやせ形で几帳面で神経質な人がなりやすい病気とされており、ストレスや肉体的疲労、睡眠不足などが原因で発症することが多いです。また、悪化するまで症状があまり表にでないので、自覚症状のない場合も多いといわれています。メニエール病は放置しておくと症状が進行する確率が高いので、なるべく早期発見し治療を受けることが大切になります。
以上のチェック項目に一つでも当てはまる場合は、なるべく早く耳鼻科を受診しましょう。
メニエール病の疑いがある時には、まず耳鼻科を受診しましょう。ただし、めまいの直接の原因を調べるためには、脳神経外科、神経内科、内科などで検査を受ける必要があります。また、内科に行くとめまいや耳鳴りを他の病気と診断されてしまう可能性があるので、お近くに、めまい外来や日本耳鼻咽喉科学会所属医師がいる場合は、そちらで診てもらいましょう。
メニエール病の症状は、他の病気の症状と類似するものがあるため、いくつかの検査を行う「除外診断」方法がとられます。
目を閉じた状態でまっすぐに立った時にふらつく場合は、メニエール病の可能性があります。他にも、片足で立つ「直立検査」、つま先と踵をつけて立つ「Mann検査(マン検査)」、30秒間足踏みを続ける「足踏み検査」を目を閉じて行った時に、メニエール病患者はふらつく傾向があります。特に足踏み検査の際には、原因のある耳の方向にふらつくとされています。
通常の聴力検査と同様に高音と低音が流し、聞こえたらボタンを押す検査を行います。
メニエール病の特徴とされる眼振の有無を、眼前でペンを動かす検査で確認します。
利尿作用のあるグリセロールという薬を投与し、リンパ水腫の有無を調べます。リンパ水腫がある場合、点滴の前後で聴力の変化が起こるとされています。
また、以上の検査を行ってもメニエール病の診断が出来ない場合には、中枢神経系のMRI「ガドリニウム造影MRI」検査を行うことがあります。
セルフチェックの項目で一つでも当てはまるものがあれば、一度耳鼻科を受診しましょう。メニエール病の可能性があります。めまい外来や日本耳鼻咽喉科学会所属医師がお近くにいる場合は、そちらで診てもらうのがおすすめです。