記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/21
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
仕事などのストレスで、キリキリ差し込むような胃痛が起こったりしたことはありませんか?今回の記事では、そんなストレスの胃腸症状におすすめの、薬局で買える薬をご紹介していきます。
胃酸の分泌を抑制し、胃痛や胸焼け、胃もたれを緩和する薬です。市販薬の中では、胃酸を抑制する作用が強い方で、胃の症状が出たときに頓服薬として服薬します。
胃酸の分泌を抑制するピレンゼピン塩酸塩が配合されており、過多な胃酸を中和することで、胃痛や胸焼けなどを緩和します。胃粘膜の保護成分や、優れた消化酵素も配合されているのが魅力です。
胃粘膜の保護や修復作用に優れたスクラルファートという成分が配合されており、ストレスによってキリキリと差し込むような胃痛に効果を発揮します。効果の持続時間は6時間以上、かつ即効性に優れています。
胃酸の分泌を抑制する胃酸分泌抑制剤、胃酸を中和する制酸剤、胃粘膜を修復する胃粘膜修復剤の3つの成分が配合されています。胃酸から胃を保護しつつ、胃痛や胸焼けを緩和する薬です。
荒れた胃粘膜を修復するメチルメチオニンスルホニウムクロリドという成分が配合されています。また、胃の運動を促す成分も配合されているため、胃痛や胃もたれを緩和しつつ、胃を元気にする効果も見込めます。
胃の筋肉の痙攣を緩和する、抗コリン薬タイプと呼ばれる薬です。本来、胃腸の動きは自律神経によってコントロールされていますが、ストレスや不規則な生活によって自律神経が乱れると、副交感神経が優位になることで胃の筋肉が収縮し、胃痛が起こるようになります。抗コリン薬は、そんな副交感神経の作用を抑え、胃の筋肉の収縮を緩和する効果があるといわれています。
このブスコパン®A錠は、痙攣を鎮める作用のあるブチルスコポラミン臭化物を有効成分としています。このため、胃腸の痙攣を抑制することで、キリキリとした胃痛を沈静化させる効果があります。
安中散(あんちゅうさん)というストレス性胃炎に効果的な漢方が配合された薬です。ストレスによる胃痛を鎮め、弱った胃の機能を整える作用があるといわれています。
安中散(あんちゅうさん)と四逆散(しぎゃくさん:腹痛や胃痛の緩和に用いられる漢方で、精神不安や神経症にも適用される)が配合されている胃腸薬です。ストレスをうまく発散できない人や、ストレスや過労による胃痛、胃もたれなどを緩和する効果に優れています。
いかがでしょうか。ご紹介した市販薬はいずれも、ストレス性の胃痛や胃もたれの緩和効果の高いものです。病院に行く時間はないけれど、胃痛に悩まされている場合は、薬剤師に相談の上服用を検討してみてください。ただし、後日、他の原因疾患がないか、一度病院で検査を受けるのが理想的です。