記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/6/4 記事改定日: 2019/12/13
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
てんかんの人に向いている職業や、就けない職業にはどのようなものがあるのでしょうか?てんかんの人におすすめの職業や避けたほうがいい職業について解説していきます。
IT関係の仕事は、1日中パソコンに向かって作業する仕事なので、車を運転しなければいけなくなる機会が比較的少ないです。また、経験を積んでスキルを高めれば、自宅での作業が認められる可能性もあります。
飲食店は人手が足りていない所が多いので、未経験でも採用をとるお店も多くあります。
勤務時間が不規則な場合は、仕事の合間に抗てんかん薬の服用をするようにしましょう。
デザイナーは、打ち合わせなどで外出することもありますが、実際の作業は自宅で行える場合が多いです。スケジュール管理を自分で調整できるのもメリットのひとつです。
WEBライターは、専業主婦からプロまで行える仕事があるので、お小遣い稼ぎから本格的な仕事まで要望に応じて仕事をする事ができます。
病気に関わる仕事なので、てんかんへの理解がある職場環境も多いです。また、介護職は人手不足の場合が多いので、根気よく面接を受ける事で就職できる可能性が高くなります。
自動車免許がなくても就職できる場合もあるので、子供好きの人におすすめです。
営業職とは違い、事務職では車の運転が必要のないケースも多いでしょう。求人を見る際には、自動車免許の必要性を確認の上で応募するようにましょう。
資格を取得するまでは大変ですが、医療関係の仕事は病気への理解が深いため、働きやすい環境が整っていることがあります。また、薬剤師の仕事は働き方にもよりますが定時で帰宅できる場合が多いとされる職業です。
工場関係の企業では、障害者枠の採用のある所が多く、持病のある人は負担の少ない作業から始められる場合が多いといわれています。このような環境が整っているのであれば、働きやすい環境だと言えるでしょう。
ネイリストは、独立して自分のお店を持ったり、お客さんのいる所に出張して行う事もできるので、自分の働きやすい環境で働くことができます。
弁護士・司法書士・行政書士・裁判所職員・国税専門官などの国家資格は、取得するまでは大変ですが、給料が安定している職業が多いです。
てんかん患者が仕事を選ぶ際には、発作の有無が重要な問題となります。
基本的には、服薬による発作のコントロールができている場合は、選べる仕事の幅が広がります。
ただし、発作とうまく付き合えている場合でも、以下のような仕事は避けるようにしましょう。
その他には、以下の職業は避けた方がいいでしょう。
てんかんと診断されている方の中で、精神障害者福祉手帳を交付されている方はハローワークで障害者の方向けの就職先の紹介や職業相談などを受けられることがあります。症状の程度によって柔軟な選択肢を提示してもらうことができますのでぜひ利用しましょう。
また、お近くの地域障害者職業センターや障害者就業・生活支援センターなどを利用することもできます。利用方法やサービス内容などについてはお住いの自治体に問い合わせましょう。
てんかんの人が仕事を選ぶ際は、
などの要素を重視するといいでしょう。
避けたほうが良いと思われる職業としては
などがあります。どの職業に就く場合でも、服薬による発作のコントロールをしっかりと行うことが大切です。