記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
試験で結果を出すのはとても大変です。でも、試験のストレスを打ち消して勉強に励み、試験当日にリラックスして実力を発揮できるようにすれば、望みどおりの成果を手にすることができます。
ありきたりに聞こえますが、試験で結果を出すために復習は欠かせないポイントです。また、試験対策がきちんとできていれば、ストレスや不安を乗り越えやすくなります。なにより、よい成績を残す確率を高めてくれます。以下にそのヒントをご紹介します。
復習する前は、やるべき量に圧倒されてしまうかもしれません。1日にたくさんの科目をこなそうとするのは挫折しやすいので、1日にどのくらいの量を、どのくらいの時間でやらなければいけないのかを確認しましょう。毎日数時間ずつ、退屈しないようにいくつかの科目をバランスよく勉強できるようにしましょう。
色分けしたり、ポストカードにメモしたり、図形を使うなど、授業で苦手だったところは目立たせるなど、メリハリをつけると見返すときに役立ちます。
疑問点が出てきたら調べましょう。ただ記憶するだけでは試験に役立ちません。自分で調べてもわからないときは、ためらわずに先生や友達に質問してください。
試験形式や問題の配置に慣れておきましょう。また、制限時間どおりに問題を解く練習をして時間配分に慣れておくと、本番のときに実力を発揮しやすくなります。
復習は試験で結果を残す上でとても大切ですが、やりすぎないことも重要です。何時間も勉強していると、疲れて集中力もなくなってしまいます。そうすると、余計に不安になってしまうのです。
ストレスは、困難な状況を乗り切るのに役立つ感情です。ストレスが少しの量であれば、その日に向けてベストを出せるよう導いてくれますが、過度なストレスは頭痛やそのほかの問題を引き起こします。
1時間ごとに小休憩をはさみながら勉強しましょう。休憩は、読書や散歩など、リラックスできることに取り組んでください。勉強から気持ちを離すことで、リフレッシュした状態で勉強を再開できます。また、それぞれの復習時間ごろに自分にご褒美をあげるのも良いでしょう。
復習以外の時間は、本から離れて体を動かすようにしてください。エクササイズはストレスを取り除くだけでなく、ポジティブ思考になったり、質のよい睡眠をとることにつながります。それでもストレスを感じる場合は、家族や教師、友人など、気軽に話せる人に相談しましょう。試験を乗り切ることは難しいと思っている人はたくさんいますから、恥ずかしがらずに気持ちを打ち明けましょう。
試験当日に不安になるのは自然なことです。でも、不安を抱えたまま試験会場に行かないようにしてください。朝はしっかりと朝食をとり、時間に余裕を持って試験会場に着くようにしてください。鉛筆や消しゴムなど、必要なものを忘れずに持っていってください。試験が1日中続くものでしたら、お昼ご飯や飲み物も持参しましょう。
試験が始まったら、指示文と問題をゆっくり読み、何を回答すればいいのかを把握しましょう。また、不明点があれば試験監督に聞いてください。
それぞれの質問にどのくらいの時間が必要か見積もってください。解答に行き詰ったときは後回しにして、次の問題に進みましょう。全くわからない問題があったとしても、空白にしておくより推測して答えたほうがよいでしょう。
試験が終わったら、いつまでも頭の中で振り返ったり、心配しないでください。また、友人の解答と自分のとを比べたりしてはいけません。もし、まだ試験が続く場合は、次の試験に向けて集中しましょう。
試験は不安やストレスがつきものです。ストレスがモチベーションを高めることもあれば、不安に押しつぶされて何も手に付かなくなってしまうことも。着実な復習を積み重ねるとともにリラックスを心がければ、ストレスはプラスの方向に働きます。ストレスを上手に活用して、満足のいく成果を手にしましょう。