記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/7/6
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
C型肝炎の診断にあたっては、どんな検査を行うことになるのでしょうか?また、検査を受ける必要があるのはどのような人なのでしょうか?検査の段階なども含め、詳しく解説していきます。
C型肝炎ウイルス感染の有無は、ウイルスへの抗体を調べるHCV抗体検査によって診断します。そして、抗体検査により陽性と判断された場合は、HCV抗体価の測定を引き続き行います。
基本的に、1次スクリーニングでHCV抗体検査を行った場合は、HCV抗体の検出は受ける必要はありませんが、必要に応じて、HCVのウイルス遺伝子を調べるHCV核酸増幅検査を行うことがあります。
C型肝炎の感染が疑われる場合は、専門医を受診し、肝炎の有無や進行状況を調べる検査を受けましょう。
C型肝炎の適切な検査時期は、感染の疑いがある行為から3ヶ月以上経過した頃といわれています。ただし感染が疑われる間は、血液検査で陰性と判断されるまで、献血は行わないようにしましょう。
以下の項目に該当する場合は、C型肝炎ウイルスへの感染が疑われるため、一度医療機関で検査を受けましょう。
献血や検診を行った際にC型肝炎ウイルスの感染が発覚し、詳しく検査を受けてみると、肝臓に異常(慢性肝炎)が見つかったという人は少なくありません。
そのため、C型肝炎の感染が確認された人は、他に異常がないかを定期的に検査する必要があります。以下の項目を守り、自分の肝臓の状態を常に把握できるようにしておきましょう。
肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれるように、C型肝炎を発症しても自覚症状が乏しい人は少なくありません。また、検査で陽性判定が出ても、特に体に症状が出ていないために放置してしまう方もいますが、慢性肝炎に移行するケースもあるため、肝臓や肝機能の定期的な検査が重要になります。
現在では医学が発展し、C型肝炎は治る病気になりつつあります。怖くてもまずは一度、検査を受けるところから始めていきましょう。