記事監修医師
前田 裕斗 先生
2018/9/4
記事監修医師
前田 裕斗 先生
萎縮性腟炎になると、臭いの強いおりものが出るというのは本当なのでしょうか?また、治療方法はあるのでしょうか?萎縮性腟炎の症状について解説していきます。
萎縮性腟炎とは、閉経後の女性や悪性腫瘍などで卵巣摘出を行った女性に発症するとされる、女性ホルモンの分泌低下により起こる病気です老人性腟炎と呼ばれることもありますが、現在では萎縮性腟炎という呼び方が一般的となっています。
主な症状として、腟の萎縮による出血、性交時の出血、炎症による外陰部のかゆみ、痛みなどがありますが、これらの症状は、子宮や卵巣に関係する他の病気でも見られることがあるため、注意が必要となります。
気になる症状がある場合は、早急に婦人科を受診しましょう。
閉経後からしばらく経過すると、腟の萎縮による出血や、性交痛が起こることが多いとされており、それに伴い、黄色や褐色のおりものが続いたり、臭いが強くなる、少しの刺激で腟粘膜が傷つき出血する、腟入口の乾燥感、かゆみ、違和感、痛みなどの症状が現れます。
閉経後に黄色や褐色のおりものが続いたり、真っ赤な性器出血が起こる場合の多くは、萎縮性腟炎が原因とされています。
萎縮性腟炎の多くは、エストロゲンと呼ばれるホルモンが欠乏することにより起こるため、飲み薬を服用してエストロゲンの補充を行うことで、2週間ほどで症状が改善されるとされています。
ただし、エストロゲンの補充を中止すると1、2ヶ月ほどで元の状態に戻ります。エストロゲン製剤のみを使用し続けると今度は子宮内膜が肥厚して不正出血の原因となることもありますから、継続についてはリスクと利益を考え、医師に相談しながら判断しましょう。
閉経後に黄色や褐色のおりものが続く、臭いが強い、などの自覚症状がある場合は医療機関を受診しましょう。ただし、黄色いおりものは、子宮体がんなどでも見られる症状のため、原因を特定するためにも婦人科を受診して検査を受けましょう。
閉経後からしばらく経過すると、腟の萎縮による出血や、性交痛が起こることが多いとされており、それに伴い、黄色や褐色のおりものが続いたり、臭いが強くなったりすることがあります。ただ、黄色いおりものは子宮体がんなどでも見られる症状のため、自覚症状がある場合は原因を特定するためにも医療機関を受診しましょう。
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