記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/4/7
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
慢性気管支炎とは、3カ月以上咳や痰が多い状態が持続した状態です。
また、 慢性閉塞性肺疾患(COPD)に含まれます。
以下の症状を呈します。
・痰(たん)
・呼吸困難
・胸の圧迫感
・咳(せき)
慢性気管支炎の主な原因は喫煙です。
化学煙やほこりなどの肺を刺激する物質に長時間曝露(ばくろ)されることも、慢性気管支炎を発症する原因となります。
通常空気の通り道を広げる気管支拡張薬を「吸入薬」として使用します。
そのほか各種内服薬、また薬で症状が改善しない場合は、「在宅酸素療法」の適応になることがあります。
喫煙者であれば、最も重要なことはタバコ止めることです。 吸う煙が多いほど肺にダメージを与えますが、喫煙をやめると呼吸が楽になり咳をしなくなります。タバコは肺がんのリスクを高めます。禁煙を補助する方法については医師に相談してください。ヘアスプレー、スプレー消臭剤、スプレー塗料などのエアロゾル製品など、肺を刺激する可能性のあるものは避けるようにしましょう。
ほこりや化学煙や、塗料やペイントリムーバー、ニスまたは強い臭いを吸わないために「マスク」をするなどしてください。
呼吸療法士によって行われる運動プログラム「肺リハビリテーション」や、「口すぼめ呼吸」と呼ばれる呼吸法のほか、定期的な運動(ウォーキングなど)も推奨されます。
慢性気管支炎は肺感染のリスクを高めるので、インフルエンザのワクチンは毎年必ず受けるようにしましょう。 また肺炎予防のため5年ごとに肺炎球菌ワクチンを受けましょう(各自治体の案内を参考にしてください)。
・慢性気管支炎の原因はなんですか?
・慢性気管支炎にはどのような健康上のリスクがありますか?
・肺気腫や慢性閉塞性肺疾患(COPD)のリスクがありますか?
・症状を緩和するどんな薬がありますか?
・症状を和らげるためには、どのように生活すればいいですか?
・どのような運動をすればいいですか?
・何のワクチンが必要ですか?