新しい環境になったのがきっかけ?4月病について

2019/4/9

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

4月から新生活の始まるから、あれもこれも頑張ろう!とやる気に満ち溢れる反面、新生活になじめるだろうか…と不安を抱え込みやすい時期でもあります。この記事では、期待と不安が入り乱れる4月に起こりやすい心の不調について解説します。

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4月病とは

ゴールデンウィーク明けぐらいに起こりやすい「5月病」に続いて、近年、「4月病」という新しいことばが生まれています。4月病は「病」という字がついていますが、医学的な病名ではなく一般の名称です。従って本記事も医学的な内容ではございません。

4月病はその名のとおり、4月ごろに心や体にさまざまな不調が起こることを指して使われます。特に特徴的なのは、軽い躁(そう)状態があることです。躁状態とは気分が著しく高ぶったり、前向きで開放的になったり、興奮しやすくなっているような状態をいうようです。

4月は新しい生活への期待が高まったり、新しい生活に目標をたてたりする時期です。充実しているように感じますが、実は自分のキャパシティ以上に頑張りすぎてストレスをためていることがあります。気持ちが高ぶって夜眠れない、そわそわと落ち着かない、イライラするなどの不調がみられ始めたら要注意です。

4月病といわれるような症状がみられる原因は?

4月は卒業や入学、引っ越しのほか、職場内の異動や昇進など、変化が多い季節です。新しい生活にワクワクする一方で、うまくいくかどうか、不安や緊張を抱えた状態で迎えることが多い時期でもあります。「人間関係を広げたい」「新しく習いごとを始めたい」「キャリアアップしたい」などと、いつも以上に頑張ってしまう人もいます。

加えて、三寒四温という四字熟語があるように、春は暖かい日が続いても急に冷え込むといった不安定さがあります。また、日が長くなったり、花粉が飛んだりといった環境の影響もあります。

春という不安定な季節に慣れないことに取り組むことで、思いのほか心やからだに負担をかけてしまい、4月病の症状を招くとされています。

ストレスがかかりやすい4月を快適に過ごすには?

ストレスがかかりやすい4月を乗り切るためには、自分で意識して、休息をとっていくことが大切です。

4月はストレスがかかりやすいということを意識しよう

4月はさまざまな変化がある時期です。まわりの人が何かを始めたという声を聞くと、自分も何かを始めよう!と頑張ってしまうこともあります。インターネットやテレビなどからの情報で、気持ちが高ぶってしまうこともあります。

しかし、躁状態になっていることは、なかなか自分では気づきにくいものです。4月はそわそわとしやすい時期と自覚して、普段の自分を冷静に見直す時間を持つようにしましょう。

そして、嫌だな、疲れたなということもなかったことにせず、早い段階で解決方法を探りましょう。誰かに話したり文字にして書き出したりすると、気持ちを落ち着けることができます。

深呼吸をする

人間の体には、さまざまな環境に対して対応をするために、交感神経と副交感神経という自律神経があります。気持ちが高ぶっている躁状態は、交感神経が活発にはたらき、いわば、からだが攻撃状態に入っているともいえます。深くゆっくりな呼吸は副交感神経がはたらいているときの呼吸です。あえて深呼吸をすることで交感神経をゆるめて、副交感神経がはたらく環境をつくっていきましょう。

リラックスする時間を意識してとる

常に交感神経が高ぶりやすいので、意識してゆっくりできる時間をつくりましょう。あたたかいお茶を飲んだり、湯船にゆっくりと浸かるのもおすすめです。また、パソコンやスマートフォンの光は眠りを妨げるといわれます。睡眠の質を高めるために、寝る直前まで強い光を浴びないようにしましょう。

おわりに:新生活が始まる時期は心身が不安定になりがち。ストレス対策を忘れずに。

4月はさまざまな変化が起こり、ワクワクと楽しいことも多い反面、気が付かないうちに心身への負担が大きくなる時期でもあります。4月の体調不良を放置していると、気分の落ち込みを伴う五月病へつながりかねません。4月はストレスがたまりやすい時期と認識して、意識してストレスを解消するよう心がけましょう。

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