レバミピドが処方されるのはどんなとき?想定される副作用は?

2019/4/15

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

ストレスや病気、薬の影響などから胃粘膜が弱ると、胃に痛みや不快感が現れます。このような胃粘膜が弱ることで起こる症状に対し、治療薬として高い頻度で選ばれるがレバミピドです。この記事では、レバミピドがどんな薬かを紹介するとともに、効果や副作用について解説していきます。

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レバミピドってどんな薬?

レバミピドは、胃粘膜が弱ったために起こる胃の炎症や胃潰瘍の治療のために、あるいは副作用として胃のトラブルを引き起こしやすい薬(解熱鎮痛剤など)を服用するときに一緒に使われることが多い薬です。胃酸に対する防御因子を増強することで胃の粘膜を丈夫にするとともに、胃炎や胃潰瘍の症状を緩和する作用があります。

強い胃粘膜増強作用がある、というわけではありませんが、胃酸による胃炎・胃潰瘍の治療薬として非常に頻繁に処方されています。

レバミピドを服用すると得られる効能は?

レバミピドを服用すると、胃を中心に血流が促進されて胃粘液の分泌が活性化します。すると、胃粘膜の修復が進んで胃の内側の胃酸への防御力が高まるため、胃炎による胃粘膜の浮腫やびらん、出血、発疹などが改善するとともに、痛みや不快症状も軽減されます。レバミピドの服用により、胃炎や胃潰瘍の治癒を助けたり、胃の荒れや炎症を防いだりできるのです。

レバミピドで起こりうる副作用は?

数ある薬剤のなかでも、レバミピドは特に副作用のリスクが少なく、非常に安全性の高い薬として知られています。このため、程度にかかわらず副作用が発症することは非常にまれですが、レバミピドの服用で起こり得る副作用症状として以下のようなものが挙げられます。

  • 発疹や赤み、かゆみなどの皮膚症状
  • 呼吸困難や血圧低下、意識消失など、アレルギーによるアナフィラキシーショック
  • 血液成分に異常が起こることによる急な高熱、口内炎、倦怠感、口内炎、出血などの症状
  • 肝機能が障害されることによる倦怠感、食欲不振、発熱、吐き気、発疹、かゆみ、黄疸、茶褐色の尿が出るなどの症状

もし、レバミピドの服用後に上記のような症状が現れたら副作用の可能性があります。速やかに医師または薬剤師に相談してください。

おわりに:レバミピドは、主に胃炎や胃潰瘍の治療薬として処方されます

血流をよくして胃粘液の分泌量を増やし、胃粘膜の抵抗力を高めるレバミピドは、胃炎や胃潰瘍など胃酸が原因で起こる疾患の治療薬として使われています。作用は比較的穏やかですが、副作用のリスクが非常に低く、確実に胃粘膜の修復や抵抗力を高める働きをしてくれるのが特徴です。胃炎や胃潰瘍の治療のほか、解熱鎮痛剤などによる胃の荒れを防止する目的でも幅広く処方されます。ただし、副作用がまったく起こらないわけではありません。服用に際しては医師または薬剤師の説明をしっかり聞きましょう。

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