記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2019/6/19
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
同じ出来事に遭遇しても、そのことがストレスになってしまう人とそうでない人がいます。なぜ、人によってこのような違いが出てくるのでしょうか。また、どうすればストレスに感じやすい人も、ストレスにしにくくなるのでしょうか。
ストレスへの強さや弱さは持って生まれた部分も大きく、ストレスに弱い人にありがちな特徴があるといわれています。一般的には、次のようなタイプがあります。
個人の性質は簡単に変えられるものではありませんが、まずは自分がストレスを受けやすいタイプかどうかを知ることで、ストレスに対応しやすくなるでしょう。
ストレスを受けるかどうかには、ものごとを捉える「認知」の段階があります。ストレスに弱い人は、この認知の段階で考え方のクセを持っているといわれます。デビッド・D・バーンズは認知の歪み(ゆがみ)として、次のような10項目を示しています。
以上のような考え方をしやすいと、メンタルヘルスの不調につながりやすいといわれています。
何にストレスを感じるかだけではなく、どの程度のストレスまで対応できるかどうかは人それぞれです。自分がストレスを感じやすいということを理解し、ストレスへの対処方法をいくつか知っておくことが、ストレスとの付き合い方につながるでしょう。
頭の中で考えているだけだと、いつも同じ考えを繰り返して悪循環にはまりがちになります。紙に書き出したり誰かに話したりしてみると、客観的にみることができるでしょう。具体的な解決方法も見つかるかもしれません。
ストレスを溜め込みすぎず発散する方法を見つけておきましょう。自宅でゆっくり過ごしたり、スポーツやライブなどに行くなど方法は人それぞれです。
生活リズムを整えておくことは、ストレスと上手に付きあうための土台となります。十分な睡眠や食事、運動などを心がけましょう。
ヨガや気功、自律訓練法などは、心とからだに向き合う方法とされています。向き不向きはありますが、それぞれの理論によって、ストレスによって緊張したこころや身体の緊張を積極的にほぐし、心身のコントロールをはかります。
ただし、あまりにもストレスが大きいときは、無理はせず休養を優先することも大切です。ときには医師や心理士など専門家の力を借りてストレスと付き合っていく方法を探っていくことも必要となるでしょう。
同じものごとに対しても、すべての人が同じだけのストレスを感じるわけではありません。ストレスに弱いとされる人は、一般的に共通する性格や、考え方のクセがあるとされています。自分の特徴を知り、上手に付き合っていきましょう。ただし、ストレスに強くなろうと無理をすることで体調を崩すようでは意味がありません。ときには医師や心理士など専門家の力も借りましょう。