記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2020/3/1
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
細菌などの外敵を攻撃し、私たちの体を守ってくれている免疫組織の1つ「白血球」。一般的にも広く知られていますが、その種類についてはあまり知られていません。今回は白血球の種類とそれぞれの働きについて、白血球が過剰に増える・減ることで起こる病気とあわせて、解説していきます。
白血球には好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球の5種類あります。さらに、好中球・好酸球・好塩基球は白血球のうち「顆粒級(かりゅうきゅう)」に、単球・リンパ球は「無顆粒球(むかりゅうきゅう)」と大別しています。
それぞれの白血球の主な働きや特徴、健康な状態で全白血球に対して占める平均的な割合は、以下の通りです。
ここからはそれぞれの白血球の働きや能力について解説します。
アレルギー反応に関わり、アレルギー症状を抑える働きがあると考えられています。
アレルギー反応に関わり、アレルギー症状を引き起こすと考えられています。
Bリンパ球・Tリンパ球ともに赤色骨髄で産出され、全身の免疫を中心的に担い、Tリンパ球のみ産出後、未熟なまま一旦血中に放出され、胸腺やリンパ組織で成熟したうえで再び血中に放出されます。
好中球に次いで活発な貪食作用のある白血球で、大食作用があります。血管外に出ると「組織マクロファージ」となり、好中球とともに細菌を貪食するほか、死んだ好中球も貪食して分解・処理します。
なお、顆粒球に分類される好中球・好酸球・好塩基球の寿命はわずか3~15日で、赤血球よりも短いことがわかっています。
血中の白血球量が基準値より増えすぎると「白血球増加症」、減りすぎると「白血球減少症」という病気になります。以下にそれぞれ、簡単に解説していきます。
ひとくちに白血球と言っても、担っている役割により種類があります。白血球の種類は、顆粒級に分類される好中球・好酸球・好塩基球と、無顆粒球に分類されるリンパ球・単球の計5種類に分けられています。それぞれが異なる割合・働きを持っていて、バランス良く強調することで人体を守っているのです。このため白血球が増えすぎても、逆に減りすぎても病気となってしまいます。