小児性反復感染

2017/5/2

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

概要

赤ちゃんの免疫系は生まれたころはまだ未熟です。 赤ちゃんは、通常1〜2ヶ月ごとに1回程度、何らかの感染にかかりやすい傾向があります。
免疫系は出生直後に成熟し始め、感染の回数は時間の経過とともに低下し始めます。
子供のかぜなどの単純なウイルス感染が、血液感染や肺炎など複雑で重度な細菌感染に移行する可能性があります。
特異な感染や、成長するにつれて感染頻度が増える場合、他の徴候への警告が必要です。

ほとんどは、感染を繰り返しても重症にはならず、健康に成長します。
その場合、学齢期に達する頃には感染症はあまり発生しません。 子供が睡眠を十分に取り、健康的な食事をするようにさせましょう。 睡眠と適切な栄養は薬と同じくらい重要になるでしょう。

原因

保育園や託児所などで集団生活している子供は、感染の原因確認が簡単な場合もあります。 よだれや鼻水が垂れていたり、じゃれ合って遊んだり、他の子と同じおもちゃに触れることで感染が広がります。 成人間は病原菌との接触が少ないので、子供の集団生活よりも周囲に感染が広がる可能性は低いです。
なお、受動喫煙は、幼児の鼻水や喘鳴の原因の1つです。 受動喫煙が子供の呼吸器感染症のより一般的な原因となっています。 受動喫煙は現在、子供の感染症や喘息に関連していると考えられています。

耳や鼻の内部の構造に何らかの先天的な異常があると、耳管(耳の中)または鼻洞(鼻の中)の正常な排液を妨げるため感染しやすくなります。 排液が遮断されると、細菌の数が増加し感染を引き起こします。 ほとんどの子供は、頭部が成長するにつれて、排液の問題は良くなります。
耳の感染症が頻発する場合は、抗生物質や特殊な耳管の装着が必要になることがあります。また、副鼻腔炎も長期間にわたって鼻の炎症を引き起こす可能性があります。 炎症により鼻および鼻洞の正常な排液経路が膨らみ鼻が詰まり、細菌が増殖し感染を引き起こします。
軽度のウイルス感染と一緒に起こる咳は、喘息の徴候である可能性があります。 風邪の合併症として子供が肺炎にかかっていると思ったら、実は喘息になっていたということもあります。

健康だったはずの子供が、明確な理由もなく重度の感染症を起こす場合もしばしばあります。 医師は、子供が免疫不全(免疫系の弱点)を持っているかどうかを確認するために、何らかの簡単なスクリーニング検査を行うかもしれません。

予防

受動喫煙させないようにしましょう。 完全に禁煙するまでは、家や車の外など子供から離れた部屋で喫煙しましょう。
風邪をひきやすい冬の間は、託児所や保育園など、風邪をうつされる可能性の高い場所を避けて、親戚や友人に子供の世話を頼むのも一案です。また、感染する可能性の低い小規模な(5人以下)環境の託児所も良いでしょう。
家族にアレルギーや喘息の病歴がある場合は、医師にこれらの状態を事前に確認してもらいましょう。

医師に相談するための質問

・子供が耳の感染症を定期的に患います。 子供耳管を装着すべきでしょうか?
・子供が反復感染にかかることによる危険性は何ですか?
・託児所や保育園に行かせない方がいいですか?
・子供を助けるために自宅でできることはありますか?
・摂取すべき薬はありますか?
・子供が咳をしてゼーゼーする音がします。 喘息の可能性はありますか?
・子供はアレルギー検査を受けるべきですか?
・反復感染のために抗生物質を使用している場合、副作用はありますか?

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