化膿性汗腺炎

概要

化膿性汗腺炎は、皮膚の汗腺（汗をつくるところ）に細菌が感染した炎症が起きた状態です。赤く腫れて痛みがあります。

特にアポクリン汗腺という汗腺に発症しやすく、脇の下やお尻、女性の乳房に起こることが多いです。化膿性汗腺炎はとてもありふれた病気で、よく起こります。

症状

赤い腫れ、痛みがあらわれます。うみが出てくることもあります。再発を繰り返すことも多いです。

原因

毛穴が塞がれ、汗腺に細菌が侵入することが原因で発症します。男性より女性に多くみられ、にきびの病歴がある人も発症するリスクが高くなります。遺伝が関係するともいわれていますが、伝染性ではないので感染したり、感染させることはありません。

治療

細菌に効く抗生剤の塗り薬や飲み薬が処方されます。膿が溜まっている場合は、切開して排膿することもあります。

化膿性汗腺炎を何回も繰り返して瘻孔ができてしまったようなときは、手術が行われることもあります。

予防

再発を防ぐ確実な方法はありませんが、以下のことを避けると効果的です。
・締め付けのきつい衣類を着ないこと
・通気性をよくして、乾燥させること
・毎日シャワー、お風呂に入って、皮膚を清潔にすること
・喫煙をやめること
・太っている場合は減量すること

医師に相談するための質問

・どのような治療法がありますか？
・薬の副作用はありますか？
・化膿性汗腺炎は自然に治りますか？
・症状が悪化したとき、どのタイミングで受診するべきですか？
・予防するためには、何ができますか？
・服用すべき薬(抗生物質）はありますか？
・何回も繰り返しているのですが、手術などの方法はありますか？