記事監修医師
東大医学部卒、セレオ八王子メディカルクリニック
二宮 英樹 先生
2017/10/17
記事監修医師
東大医学部卒、セレオ八王子メディカルクリニック
二宮 英樹 先生
膀胱に細菌が入り込み、感染して炎症が起きる病気です。排尿時の痛みや頻回な尿意、残尿感、血尿などの症状があらわれます。原因のほとんどは大腸菌です。女性に多く、また何度も繰り返す人が多いです。女性の場合尿道が肛門に近いことが原因とされています。
「おしっこをすると痛い」
「トイレが近い」
「おしっこをしても、すっきりしない。残っている感じがする」
「尿が濁ったり、血液が混じる」
排尿時の痛み、頻回な尿意、残尿感、血尿、尿のにおいなどの症状があらわれます。
膀胱炎症状とともに38度を超える高熱や腰の痛みがある場合は、膀胱炎が悪化して腎臓に感染し、腎盂腎炎になっている可能性があります。すぐに医療機関を受診しましょう。
尿検査で尿の中の細菌や白血球、潜血を調べます。
何度も膀胱炎を繰り返す場合は、尿道や膀胱の異常が原因で膀胱炎が起きやすいこともあります。泌尿器科で「膀胱尿道造影検査」などの詳しい検査をすることができます。
軽い膀胱炎なら、自然に治ります。水分をたくさん取って、たくさん排尿することが大切です。
抗菌薬としてはバクタ®やクラビット®などが使われることが多いです。治療期間は3〜7日間です。
特に女性の場合、膀胱炎を予防するためにできることがいくつかあります。
・多めに水分をとって、尿を多く出しましょう。
・排尿、排便後は尿道口に大腸菌が付着しないように、前から後ろに拭きましょう。
・生理用ナプキンはこまめに変えましょう。
・性行為前後はパートナーと共に、性器を洗って清潔にしましょう。
・性行為の後は大腸菌が尿道口に付着しやすいため、早めにトイレで排尿しましょう。