記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
掻痒症は、激しいかゆみが出る症状です。 深刻な事態になることはありませんが、まれに重い病気が原因になっていることもあります。 ほとんどのかゆみは、ローション、モイスチャライザー、および市販薬で治ります。
アレルギー、感染、特定の医薬品、または湿疹または乾癬など、たくさんの原因でかゆみは起こります。また、冬に多く見られますが、肌は乾燥するとかゆくなります。
かゆみのある乾燥肌には、モイスチャライザーが効果的です。皮膚にアレルギー反応を起こす可能性が低い低刺激性のものを選んでください。 「脂っこい」タイプがいちばん良く、以下、オイル、クリーム、ローションの順になります。
日に3〜4回、洗顔や入浴した直後にモイスチャライザーをつけ、 水分を保持します。 手の乾燥がひどい場合は、寝る前にワセリンをつけ、綿の手袋を着けて就寝してください。
頻繁に入浴すると、肌の乾燥につながるため、 風呂は、ぬるめのお湯に短時間つかるか、シャワーにしてください。 乾燥肌用の入浴剤を入れるのもいいでしょう。 脇下や外陰部の敏感な部位は清潔に保ち、弱酸性の石鹸で毎日洗ってください。 他の部分は、石鹸の使用は週に2〜3回にしてください。
オイルの使用ですが、お風呂を滑りやすくすることがあるので、滑ったり、転倒しないように、オイルは浴槽から上がった後につけてください。
かゆみを和らげるためにはモイスチャライザーで十分です。 あまり効かない場合、弱いステロイドクリームを1週間試し、それでも効果のない場合、より強力なステロイド薬または抗ヒスタミン薬を使用します。
かゆみの治療のためにステロイドや軟膏をすでに使用している場合、薬については、医師に必ず相談してください。 医師が許可する場合を除いて、ステロイドクリームを1〜2週間以上服用しないでください。 また、顔や性器にステロイドクリームをつけるのは厳禁です。 ステロイドが肌質を弱め、肌に他の問題を引き起こす可能性があるからです。
乾燥した皮膚はさまざまな菌に感染しやすく、 感染すると赤くなり、熱を持ち、腫れ、体液がしみ出ることもあります。感染症の治療には抗生物質が必要になります。
重度のかゆみや痛みは、特に高齢者の場合、深刻な他の病気が原因になっていることがあります。 ひどいかゆみや痛みが2週間以内に改善しない場合、高齢の方は、医師に相談してみください。
・自分の肌は乾燥していますか?
・家で加湿器を使うべきですか?
・夏場の肌は、乾燥したり、かゆくなりにくいですか?
・どのタイプのモイスチャライザーがお勧めですか?
・医師に処方されたローションのほうが市販のものよりいいですか?
・肌が裂けて出血したら、どうすればいいですか?
・石鹸を変える必要はありますか?
・洗剤も変えたほうがいいですか?
・水回りの作業をするとき、手袋を着けたほうがいいですか?
・かゆみ止めるためには、何を使えばいいですか?