不眠症

2017/3/16

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東大医学部卒、医学博士

三上 貴浩 先生

概要

不眠症は睡眠障害です。眠れない、もしくは夜間に目を覚まし再び寝つけない、朝早く起きるといったことがあります。多くの人が不眠症を抱えています。慢性的な不眠症はこれらの問題が4週間以上続く場合です。

不眠症は深刻な病気か?

健康的な生活のためには十分な睡眠を取ることが重要です。不眠症は精神的および肉体的に影響を与える可能性があり、日中に集中したり仕事をすることが難しくなります。十分な睡眠を定期的に取らなければ、高血圧、心臓病、糖尿病などの病気のリスクが高くなります。

どのくらいの睡眠が必要?

大人は毎晩約7〜8時間の睡眠が必要です。昼間眠くないなら、十分睡眠を取っていることがわかります。必要とする睡眠の量は、成人期を通して一定しています。ただし、睡眠パターンは年齢とともに変化する可能性があります。例えば、高齢者は夜間には眠りが浅く、日中は昼寝することがあります。

原因

不眠症は、からだの異常を示すものです。不眠症を引き起こす可能性のあるものには、以下のものがあります。

・ストレス
・不安
・うつ病
・カフェイン、アルコール、またはニコチンの過剰摂取
・関節炎などを原因とする痛み
・労働シフトの変化
・不規則な睡眠スケジュールなどの睡眠不足
・眠れないほどの心配ごと
・うつ病などの病状や特定の薬(心臓・血圧の薬、アレルギー薬、コルチコステロイドなど)も不眠症の原因となります。

診断

医師は、睡眠習慣や服用している薬、カフェインとアルコールの摂取に関して質問します。喫煙の有無や不眠症を患っている期間、痛み(関節炎など)があるかどうかも尋ねます。このほかにも、ベッドパートナーがいる場合、眠っている間にいびきをするかどうかを尋ねられる場合もあります。

睡眠日誌とは?

不眠症の原因が明らかでない場合は、睡眠日誌に記入するよう指示されることがあります。いつ寝るか、寝るまでにどれくらいの時間がかかるか、夜に起きる頻度、朝起きるか、どれくらい眠るかを記録します。睡眠日記は、睡眠に影響を与えるパターンや状態を特定するのに役立ちます。

治療

良い睡眠習慣を学ぶことは、不眠症の治療に役立ちます。行動療法は、良い睡眠習慣について教えてくれることがあります。睡眠の行動療法には、睡眠への不安を取り除く方法について学習するものがあります。また、筋肉のリラクゼーションや深呼吸の指導をうけ、リラックス法を学びます。不眠症の原因となる薬があれば、医師は患者の状態に応じて異なる薬を処方することがあります。

市販の睡眠補助剤やサプリメントは効果があるのか?

市販の睡眠補助剤と他の薬を服用する場合は、医師に相談してください。市販薬は長期間使用することを意図したものではありません。添付文書の指示に従ってください。また、市販薬を服用している間はアルコールを飲まないでください。これらがどれくらい不眠症に対して効果があるかの科学的証拠はほとんどありません。市販薬試す前には、医師に相談してください。

処方される睡眠薬について

いくつかのケースでは、薬を処方されることがあります。処方箋の睡眠薬は、睡眠をよくするのに役立ちます。しかし、副作用もあり、重篤な場合もあります。処方箋の睡眠薬の副作用には、過度の眠気、思考の停止、平衡感覚障害などがあります。まれですが深刻ものでは、顔の腫れ、重度のアレルギー反応、睡眠中の異常行動(運転や食べ物の摂取など)が含まれます。医師は、通常、処方箋睡眠薬を長期間使用することは推奨していません。

処方箋の睡眠薬は不眠症の治療法ではありません。問題を解決することができますが、一時的なものに過ぎません。定期的に使用すると、不眠症が再発する可能性があります。これは、睡眠薬の服用をやめ、不眠症が前よりも悪化したときに起こります。また、特定の健康問題がある場合、睡眠薬は安全でない可能性があります。睡眠薬が効果があるか医師に相談してください。

より良い睡眠を取るための方法

年を取るにつれて、必要な睡眠時間が少なくなることを覚えておいてください。また、睡眠時間が5〜6時間しか必要ない人もいますが、ほとんどの人は7〜8時間必要です。睡眠は通常3時間周期で起こるので、少なくとも3時間の睡眠を連続して得ることが重要です。

医師に質問するための事柄

・不眠症は別の状態の徴候ですか?
・不眠症ではどのような訓練をうけることができますか?
・不眠症に役立つハーブサプリメントはありますか?副作用はありますか?
・どのような市販薬が効果的ですか?
・不眠症を治療する処方薬はありますか?
・不眠症は家族内で起こるのですか?

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