ヒストプラズマ症

2017/3/17

山本 康博 先生

記事監修医師

東大医学部卒、独立行政法人国立病院機構東京医療センター

山本 康博 先生

概要

ヒストプラズマ症は、ヒストプラズマ・カプスラーツム菌によって引き起こされる肺の感染症です。重症化すると、全身に広がることがあります。

症状

健康な人の場合、ヒストプラズマに感染しても、体が病気と戦うため、症状が出ることはありません。症状が出る人の中で、最も一般的なものは次のとおりです。
ヒストプラズマ症の重篤な症状には、以下のようなものがあります。
・発熱
・頭痛
・咳
・寒気
・発汗
・胸の痛み
・筋肉の痛み
・体重減少
・発熱
・夜の汗
・吐血を伴う咳
・息切れ
・肺炎

原因

ヒストプラズマ症を引き起こす真菌は、土壌中で生育します。
農業、建設、園芸、または土壌中毒菌を乱すあらゆる活動により、空気中に胞子が生じ、それらを吸い込むことで感染します。
他の人や動物からヒストプラズマ症がうつることはありません。鳥は感染しませんが、その糞は地面の真菌のための養分となります(鶏舎などでヒストプラズマ症に感染することがあります)。コウモリの糞も、地面の真菌を繁殖させます。したがって、洞窟のようなコウモリが生息する場所でもヒストプラズマ症にかかることがあります。

ヒストプラズマ症の重症化

乳児や幼児、高齢者は重症化する可能性があります。また、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染している、がんのための化学療法治療を受けている、長期のコルチコステロイド(プレドニゾンなど)を服用している、あるいは臓器移植後の抗拒絶薬を使用している人は、ヒストプラズマ症が重症化する危険性が高まります。COPDのような肺疾患を有する患者には、慢性感染が起こることがあります。

診断

医師は、血液や尿の採取でヒストプラズマ症を検査することができます。検査のために組織サンプルを採取することもできます。胸部X線とCTスキャンは肺の炎症を検出するのに役立ちますが、X線検査やCTスキャンで見ただけではヒストプラズマ症があるとは診断はできません。

治療

感染がどれほど深刻で、病気が持続したかによって治療法は異なります。多くの人々は治療を必要とせず、体自体がヒストプラズマ症感染症と戦うことになります。アムホテリシンやイトラコナゾールなどの抗真菌薬を必要とする人もいます。あなたがヒストプラズマ症の薬を服用する必要がある場合、医師は腎臓や肝臓に起こりうる副作用を注意深く監視します。服薬は、数週間や数ヶ月に及びます。免疫不全症候群(AIDS)に感染している場合、一生この薬を飲み続ける必要があります。
一部の人々は酸素療法と静脈内の液体を得るために病院に行く必要があります。他は自宅で治療することができます。こうした治療は、ほとんどの人に効果があります。

予防

感染を避けるために最も適した方法は、汚染された埃を吸い込む可能性のある場所から遠ざかることです。納屋や鶏舎を掃除する前に土壌に水を噴霧すると、溜まった粉塵を減らすことができ、空気中の真菌胞子の数を減らすことができます。汚染された地域で作業する場合は、保護服と顔面マスクを着用してください。

医師に相談するための質問

・ヒストプラズマ症にどのようにして感染したのでしょうか?
・どうしてヒストプラズマ症であるとわかったのですか?検査は必要ですか?
・症状が悪化したらどうしたらいいですか?
・最適な治療法は何ですか?
・今後も農業や園芸を続けたいです。再感染を避けるにはどうすればいいですか?

この記事に含まれるキーワード

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