ヘルペス

2017/3/21

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士 呼吸器内科専門医

山本 康博 先生

概要

HSVヘルペスには、口唇(こうしん)ヘルペス、性器ヘルペスがあります。
また、帯状(たいじょう)ヘルペスはヘルペスの別の種類であり、水痘(すいとう)と帯状疱疹(ほうしん)の原因となります。

症状

症状は、性器の痛みを伴う痛み、かゆみ、びらんのほかに、排尿痛や腟(ちつ)分泌物およびそけい部の柔らかい塊もみられます。症状はしばしば蔓延します。
一部の女性では、まれに子宮頸管上にのみヘルペスができることがあります。この場合は上記のような症状はほとんどまたはまったくみられません。
妊娠または出産時に性器ヘルペス感染症に感染すると、胎児または新生児に脳の損傷や網膜症を引き起こす可能性があります。
ヘルペスは、以下のような段階を経ます。
・初期:感染してから2〜8日後、痛みを伴う小さな水疱を引き起こします。水疱は透明または曇っており、水ぶくれの下は赤色です。
水疱は簡単につぶれるので気付かないかもしれません。
・潜在期:水疱やびらんなどの症状はありません。この時点で、ウイルスは皮膚から脊柱の近くの神経に移動しています。
・排出期では、ウイルスは神経終末で増殖を開始します。罹患した神経終末が体液を生成するまたは体液と接触すると、ウイルスはそれらの体液(唾液、精液または腟液)に入ります。このときも症状はありませんが、この間に感染が広がる可能性があります。

原因

ウイルスの一種Herpes simplex virus (HSV)によって起こります。

治療

ヘルペスができたときは、できるだけ早く医師に相談してください。早く治療を始めれば、感染による痛みを軽減することができます。以下の薬剤は痛みを軽減するのに有効です。
アシクロビル錠:原発性または再発性ヘルペスを治療することができ、再発の回数を停止または減少させることができます。初診時または再発時にびらんにアシクロビルクリーム塗布することで痛みや感染を抑えます。
ファムシクロビルおよびバラシクロビル:再発性の性器ヘルペスを治療し、再発を予防するために使用されます。
痛みを和らげる薬剤は、ほかにアスピリン、アセトアミノフェン(商品名:タイレノール)、イブプロフェン(商品名:アドビル、モトリン、ヌプリン)があります。
痛みを和らげる方法としては、以下の方法も効果があります。
・痛い場所に微温布または冷布を置く
・ぬるま湯を浴びる(排尿痛のある女性は最後に風呂にはいり浴槽で排尿するのもいいかもしれません)
・患部を乾燥して清潔に保つ
・綿の下着や、ゆったりとした服を着用する

予防

・ヘルペスを患っていると思われる場合は、医師に相談してください。
・自分自身を健康に保ち、ストレスを制限しましょう。
・紫外線の強い時期は帽子やUVカット効果のある日焼け止めなどの紫外線対策をしっかりとってください。
・びらんに触れないでください。
・性交にはコンドームを使ってください。
・性行為相手にヘルペスがあることを伝える必要があります。びらんがある場合は性行為は避けてください。びらんがヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染するとエイズを発症する可能性があります。

医師に相談するための質問

・最良の治療法は何ですか?
・びらんもないので性行為をしても安全ですか?
・性器ヘルペスがある場合、感染させてしまいますか?
・ヘルペスの大発生を防ぐ最もよい方法は何ですか?
・新生児にヘルペスを感染させてしまったら、治療法はありますか?
・副作用はありますか?
・ヘルペスでも正常な生活ができますか?
・ほかの病気を発症する危険にさらされていますか?
・住んでいる地域にサポートグループがありますか?
・感染していなくても、だれかにヘルペスを感染させてしまいますか?

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